第4話
Twitter、というのを熱心にしていた時期があり、なんだかわけがわからんつぶやきの羅列? カオスな状態が面白くもあったが? エロ画像を貼っていて、(悪気なしに)見咎められてBANされた。笑
その脈絡のない?羅列に、「手塚治虫の、規制とかうるさくない頃の奇想天外さは凄かった。 」とかつぶやきがあって、異星人狩りとか差別的な表現?のオンパレードとか真偽定かでないが、「ええ??」とも感じた。
が、イマジネーションの飛翔度のことであって、モラルの面のことではないとは思う。 エログロナンセンスはあっても、手塚漫画には羽目を外し過ぎた?悪ふざけは注意深く排除されているように思う。 作風の違いで、美学的に悪趣味が我慢できないというのもある? 「シャレならんよ~」というようなギャグを描きたいときもあったかしれんが? … …
少年誌に連載された「ブラックジャック」は、しかし完全にオトナでも面白い内容。小説にノベライズできるような深い面白いストーリーが多い気もする。
文庫本の解説に、手塚さんの奥さんが、「虫プロが倒産して、債務整理で苦労をして、で、その次に描き始めた「BJ」は、一風変わった影のある人物でした…」とか書いていたが、確かにBJという人物はかなり屈折している。
母親を見殺しにされて、自分は大やけどを負ったという、暗い事件のトラウマを背負っていて、全身は手術の縫合跡だらけ。
醜い顔の、色の違う皮膚を、「恩師の形見だから」と、BJは整形のし直しをしない。
まったくの孤独で、ピノコというプラモデルみたいな半人工ロボットみたいな女の子だけが家族。
が、一応外科医であり、手術の腕だけは神業で、天才的。 それで治療が危険だったりしてほかの医師に見放された困難な
で、3億円とか、法外な報酬を請求する。 基本はそういうフォーマットで、あと千変万化に無数のオハナシが一話ごとに展開する。
要するにBJは「モグリ」の超一流ドクター、そういう矛盾した肩書なのだ…医師免許すらない。
「転んでもただ起きぬ」とか、したたかな人やことを言いますが、資金繰りとかに困って、裏社会とかの現実を見せられ? さんざん苦しんだ体験が、アーティスティックに昇華されて?この印象深いキャラクターの造形にみごとに生かされているなあ…と、思う。
手塚治虫さんの広い、大きい才能から、オレはよく同じ大阪の小松左京さんを連想するのですが、きわめて高邁な、あまりにも大所高所から人類の文明全体を俯瞰するというような発想をするような理想主義的で開明で至純な叡知? そういう形容がふさわしいタイプの表現者は、希少価値もあるし、今の時代ではかえって疎まれそうな?ですが、もっとも大事にしなければならないタカラだと思う…
人類に未来は無いのです。
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