第13話 Dカード


 コタロウ達3人は卒業と言うことになっていたらしい。まぁ、そうだよな。

 で、まずは俺とコタロウ達でDダンジョンカードを作りに来た。

 足立区にあるギルドだ。ここが一番近いからな。

 やはり保険証かマイナンバーがいるらしく、あとは顔写真を撮ってDカードが作れた。

 ランクがあるのでランクを上げるためにはダンジョンをどこまで攻略したかで決まってくるそうだ。


 取り敢えず今日は潜れるところまで潜ってみるか、更衣室で着替えて出てくると、俺たちだけ浮いている。歴戦の戦士のようだな。

 Dカードをかざして中に入る渦を巻いているダンジョンに入ると普通に洞窟迷宮方のようだな。

「今日はサッサと下に降りて行こう」

「「「はーい」」」

 と20階層まで降りてボスのゴブリンウォーリアを倒して21階層で小休憩をとる。

「弱くね?」

「だな。かなり弱い」

「とりあえず40階層くらいまでは今日で行ける気がする」

「いや、30階層で一回帰るぞ」

「なんで?」

 流石に一日中ダンジョンにいるのはどうかと思うしな。

「まだ明日もあるからな」

「まぁ、そうね」

 その後、30階層まで行きボスのファイアートータスを倒して外に出る。

 ここもモノリスで行き来できるようだな。

 受付に行き、

「ドロップを売りたいんだが?」

「はい、ではこちらに」

 収納から出すとビックリされて、

「は、はい、それでは『5番』でお呼びいたします」

 と言われて3人に飲み物を買って待っていると、

「あの、『5番』の方でいらっしゃいますか?」

「はい、何か?」

「申し訳ありませんが、応接室の方へお願いいたします」

「はい」

 と3人も一緒に階段を上がっていく。

 ソファーに座らされると、

「私、今藤優イマフジスグルと言います。ここのギルドマスターをしています。」

 と名刺を貰うと、

「ここのダンジョンはどうでしたか?」

「ん?弱かったよな?」

「おい、コタロウ」

「あ、やべ」

 と本音をポロっと口に出す。

「ここのダンジョンはまだ30階層までもいってないダンジョンになります。もしかして高ランク冒険者ですか?」

 と聞いてくる。

「だったらどうしますか?」

「いえ、こちらのできる限り応援させていただきたく思っております」

 よし!こう言うのを待ってた!

「ではDカードを3枚用意出来ますか?」

「なぜ、Dカードが必要なのですか?」

「では、秘密を守っていただきますね?」

「は、はい」

「私達の仲間に異世界人が3人います」

「い、異世界人?それは世紀の大発見じゃ無いですか!」

 勝手について来たんだけどな。

「そうですね、でもまだ公表しないのは彼女達の為です。わかりますね?」

「あぁ、はい、わかります」

「で、身分証にもなるDカードが欲しいんですよ」

「分かりました、上に掛け合って」

「それじゃ、公表するのと同じじゃ無いですか?」

「ですが、ウグッ!」

 神速で喉元にダガーを置く。

「私なら一瞬で貴方を消すこともできますよ?」

「わ、分かりました。Dカード3枚ですね」

 神速でソファーに戻ると、今藤は汗をかいていた。

「で?本題はなんですか?」

「え、あ、このダンジョンを攻略して欲しいのですが」

「分かりました!お互いの秘密のために」

 と握手を交わす。

「それで換金なのですが112万になります」

「おおー!すげぇ!」

「30階層まででこれなら……」

「欲しいバッグがあるの!」

 と3人はもう夢の中だが、

「ふぅ、分かりました。私達もDカード分はきっちり働きますので」

「は、はい」


 と言うことで外に出ると俺らのDカードは軽い金色になっていた。ランクを上げたのか。

「それじゃあ、明日も朝から3人を連れてここのギルドな?」

「ねぇ、それよりもバッグが欲しいの!」

「『ネットスーパー』にないのか?」

「あ、あるかも!見せて!」

 エリナが調べている間に、112万を分ける。1人28万だ。

「あった!これ買っていい?」

「自分の金ならな」

 と分けた金を渡すと、

「はーい、んじゃこれ入れてこう!」

 と自分の金で買ったバッグを大事そうに持っている。


 次の日はネア、カレン、クオンを連れてギルドに行く。

 受付でギルマスを呼んでもらうと、ギルマスは慌てて来てDカードを3人分自分で打ち込んで作ってくれた。

「しかしお綺麗な方たちですね」

「まぁ、そう見えなくないかな?」

 3人とも照れている。

「お、遅れてごめん」

 とタクミが来たので更衣室で着替えて出ると、

 ギルマスが「おぉー」といいながら寄って来て防具を触ると、

「これはどこで?」

「自作だな」

「れ、錬金術』

 と声が小さくなる。

「そうだな、これやるよ」

 と収納からポーションを2本出してやると、

「な!ぽ、ポーション!一本1000万はしますよ?」

「ハハッ!そんなにしないよ」

「まだ日本じゃポーションの数が少ないんですよ」

 と教えてくれる。

「まぁ、それはやるからDカードのお礼だ」

「あ、ありがとうございます」

「じゃあ。行ってくる!」

「お気をつけて」

 と7人で、また最初からだ。

 3人は30階層まで行ってないからな。

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