第3話 合流


 翌日は朝からドアを叩く音で起こされました。

「なんですか?」

「あ!ハル様大変なんですよ!」

 とそこにいたのはウィル、商業ギルドのマスターだ。

「どうしたんですか?」

「いや、誰かから聞いたらしく、王妃様があのネックレスを献上しろと」

「ん?あぁ、それは酷いですね。ちょっと待ってください」

 と俺は寝ぼけ眼でジルコニアの二万くらいのネックレスを買うとそれをマスターに持って行く。

「私からの贈り物です」

「え?あ、開けても?」

「どうぞ」

「……おぉ、、、す、素晴らしい」

「これであっちを献上しても良くなりました?」

「はい!こちらの方が数倍美しいですね!申し訳ないです、これは少ないですが」

 とまた金貨1500枚をくれた。大丈夫か?

「やったー!ありがとうございました」

 と走って行くウィルには悪いが、こんなにお金をもらうとはな。


 しかし、王妃にチクったのはエリナだろう。

 チクってどうするんだ?

 と思ってると外に馬車が止まると、

「ハル殿はいるか?」

「はい、私ですが」

「すまぬが城まですぐ来てもらおう」

 と城に呼ばれる。

 石畳が馬車に響く。

 またお尻が痛くなったので『ヒール』をかけてもらい、中に入って行く。

 王の前までくると、

「おぉ、お主には悪いことをした、許してくれ」

「いえ、私は巻き込まれただけですから」

「いや、そんなこと言わずにこの通り、勇者達と共に動いてくれぬか?」

 えぇー、それはコタロウ達が言ったのか?

「それは誰が?」

「俺たちしかいないじゃん」

 コタロウ達参上。

「やっぱりですか、まぁ、いいですけど」

「良かった!ではハル殿も勇者パーティーに入るということで」

「はい、誠心誠意やらせていただきます」

 と言ってコタロウ達のところに戻ろうとすると、

「な、なんじゃ、モスとか言う食べ物があると聞いたのじゃが?」

「あぁ、ありますが王様の食べるものでは」

「良い良い、わしも食べてみたいんじゃ」

 と言うので照り焼きバーガーセットを出す。

 エリナが食べ方を伝授しているが、

「う、うまぁー!!こんなもの食べたことがないぞ!パンも柔らかいしこの肉の味付けがなんとも」

 とこっちの食事事情は知っているが、王族もあまり変わらないのだな。


「ハル殿、こちらの専属シェフにならぬか?」

「ダメだ!ハルはこっちだろ!」

「ぬー、アイテム師よ!今のを何個溜めれるのじゃ?」

 とアイテム師と呼ばれた小さめの男の子が来て、

「100はいけます」

「今持ってるやつを宝物庫にいれたら?」

「1000くらいですね」

「よし、金は払う!さっきのを1000個こやつに渡してくれ!」

 王様はアイテム師に宝物庫に入れてこいというとそう言うので、

「いろんなセットがあるのでバラバラでよければ」

「いろいろあるのか!もちろんだとも!」

 と了解した。

 モス1000セットに金貨1000枚も貰ってしまうと、どうしたものか?

 

 まずは宿まで送ってもらい金貨も運んでもらった。

 さぁ、どうする?ネットスーパーに入れようかと考えたが、まずはまだ引けてない『?ボックス』を引く。


 S賞『収納』……異次元空間に収納することができる。

 欲しい時に欲しいものが当たるのはいいことだな!

 金貨を全部収納すると宿をチェックアウトしてまた城まで戻る。

 やはり尻が痛いので『ヒール』をかけてもらいコタロウ達と合流する。


「では、いまからレベル上げに向かいますので!」

 また馬車に乗る。痛みが心配だったがネットスーパーでクッションを買いみんな尻に敷くと大丈夫になった。

「はぁ、これで喋れますね」

「だね、ハルがいないとチートが使えないからな!」

「あはは、チートですね」

 ようやくチートの意味がわかって来た。

「到着しました!え!なんですかこれは?」

 馬車の中はクッションだらけだ。

 調子に乗って買いすぎた。

「尻が痛いからクッションで誤魔化しただけだよ」

「あはは、『収納』」

 クッションを『収納』すると皆んなが唖然とする。

「えっ?なんで?」

「あはは、今日ので『収納』が当たりまして」

「な、どんだけチート?」

「……私のこれ入れといて」

「はいはい」

 と革の鞄を預かり収納に入れる。

「すいません、我々の荷物もよろしいですか?」

「はいよ」

 と兵士の荷物も収納に入れる。

「さて、行きましょう!」

 兵士が言うのでついて行く。


 森に入ると索敵というのを持っている兵士が先に進み、モンスターがいると、俺らを呼ぶ。

「ハル殿は石を投げてください」

「分かりました」

 “ヒュン”と石が当たると緑色の餓鬼のようなモンスターがこちらを向く。

「うぉぉぉ!」

 とコタロウが剣で薙ぎ倒す。

「では、モンスターがいたら聖女殿とハル殿は石を投げてください」

「「はい」」

 緑色のモンスターはゴブリンと言うそうだ。

 それを何回か繰り返すとレベルが上がったようだ。

 体がポカポカする。


 次は大物でクマのモンスターでムーングリズリーだ、石を投げつけるとコタロウが走って行く横から、

「『ファイアーボール』」

 とサッカーボールくらいの火の玉が通る。

「グオォォォォ」

 と効いているようですぐにコタロウが首を斬りグリズリーは倒れる。


 またポカポカするのでレベルが上がったのかな?


 グリズリーは収納してくれと言われたので収納して、今日は帰還することになった。

 ステータスを見るとレベルが3まで上がっていたのでちょっと嬉しい。

 みんなも上がったようだ。


 

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