百(ひゃく)の物語 第4話 夜の新宿でブレイク

第4章 HUNDRED BREAKERZ ― ストリートの伝説


新宿南口。

そこには数多くのダンスチームが集まり、夜ごとダンスバトルが繰り広げられていた。


俺の名前は「2nohey(ニノヘイ)」。

本当はただ出身地を聞かれただけなのに、仲間たちが面白がってそのままダンサー名にしてしまった。

それ以来、ストリートでは「2nohey」と呼ばれるようになった。


俺が率いるチームは「HUNDRED BREAKERZ」。

名前の由来はもちろん、俺――百(ひゃく)からだ。

仲間たちは誇らしげにこの名を掲げ、ストリートで存在感を放っていた。


相手には、のちにZOO、さらにEXILEへとつながるHIROの姿もあった。

技を出せば出すほど観客は熱狂し、負けじと相手も応える。

互いにぶつかり合いながらもリスペクトが生まれる――。

それは、まさに後にオリンピック種目となる“ブレイキン”そのものだった。


やがて「HUNDRED BREAKERZ」の名はストリートを越え、

雑誌に取り上げられ、テレビでバックダンサーとして出演することもあった。

気づけば俺たちのチームは、新宿の伝説として語られるようになっていた。


ZOOの「Choo Choo TRAIN」が街を揺らし、

さらにRUN DMCやBeastie Boysの洋楽ビートが響き渡る。

東京の夜――その真ん中に、俺たち「HUNDRED BREAKERZ」がいた。

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百(ひゃく)の物語 第2話 しぇりぃえもん @Nami7777

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