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眠る度に夢を見る。彼女が僕に向かって冷ややかな視線を注ぎ、僕を殴る蹴る。お前さえ居なければ、お前のせいで、もういいよ、好きか分からないし、ありとあらゆる言葉で僕の心を抉る。それから酷い冷や汗で僕は飛び起きて、それから全く眠れない。夜通し泣いてばかりだ。昔の優しい笑顔がふと脳裏に過ぎって泣きそうになる。僕のせいで彼女は壊れてしまったんだ。

もっとちゃんと考えてあげれたらよかった、彼女だけと話していればよかった、いろんな後悔ともう怖くて思い出せない彼女の顔が、さらに涙でくもって苦しくなる。

夜はなぜか心臓がぎゅっと締め付けられるような発作に襲われるようになった。しんどくて息ができなくて、誰かに言いたいけど言える人が居ない。くるしい。助けてほしい。でも彼女を傷つけた僕は救われるべきではない、この苦しみをもっと味わわなければいけない。

彼女に会いたい。優しく抱きしめてほしい、それからもう大丈夫だよ、しんどかったねと労ってほしい。なんてただの甘えだ。僕はこれらを全部我慢しなければならない。今の僕は、彼女にとって害悪でしかない。そんなゴミが救われていいはずがない。

僕の中に人格がふたりいるような感じがする。必死に助けて疲れたと泣き叫ぶ僕と、甘えるな我慢しろと叱咤する僕。ふたりがぶつかって矛盾した言動を繰り返してしまっている。我慢できる自分がまだ弱いから、甘えている僕の声に負けてしまうのかもしれない。

完全になんとかはできなくても、僕は甘えている自分を隠さなければならない。空元気という演技を、これからずっとずっと続けていくのだ。人に悟られないように。


明日も頑張ろう。しんどくて辛いけど、彼女のために頑張ると決めたのだ。彼女の幸せと笑顔のために僕の心と身体をを犠牲にする。罪を償いたいし、なにより彼女は僕が幸せにしたい。大好きだから。

明日も踏ん張ってなんとか自分を抑えていこう。努力してしんどそうな彼女を支えられるような強さを手にして、彼女を助けるんだ。僕が壊れる前に、なんとか叶えたい。

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