転生貴族はカードを使った召喚士⁉

カンT

第1話:転生されし、召喚士

俺は暗い部屋の中でスタンドライトの明かりを付けながら来週に行われるカードゲームの大会で使うデッキの調整を行っていた。

夜遅い時間なため、部屋の明かりをつけてると親に怒られるので、渋々スタンドライトを使っている。


「ふぁ~あ~…今はこんなところでいいかな…トイレにだけ行って寝よ…」


俺は部屋を出て一階にあるトイレに行こうとする。

だが、階段を降りる際に俺は足を滑らせてしまい勢いよく転んで後頭部をぶつけてしまった。


「ガッ⁉」


そこで俺の意識は途絶えた。

次に目が覚めると、知らない真っ白の空間だった。


「…ここどこだ?」


俺が辺りを見回した。

しかしどこを見ても平行線が続くばかりだった。


「…ここはどこだ?」


「目が覚めましたかのう?」


「え?」


突然どこからともなく声が聞こえる。

気になって周りを見ても誰もいない。

おかしいと感じていると、急に影ができたので上を見てみるとなんか大きいおじいさんがいた。


「…いや誰⁉」


「わしはお主らでいうところの神という奴じゃ。」


「神…?え、神ってなんか宗教とかで崇拝とか信仰されてる?」


「その神であっておるぞ。」


神って本当にいるんだな…

え、反応が薄いって?無駄にオーバーリアクションしても嘘くさいとかわざとらしいとか言われそうでやだ。


「ここにお主を呼んだのは他でもない。お主を転生させるためじゃ。」


「転生?生まれ変わるってこと?」


「そうじゃ。不慮の事故で亡くなった者は我々の手で別の世界に転生させることになっていてのぉ…」


「やっぱ俺死んだんだ…っていうか神様にもそういうルールとかあるんですね…」


大変だったりするのかな?

小説とかラノベとか読んでたっていうのもあるけど…あまりにも現実離れしすぎて逆に飲み込み早くなっちゃったよ…


「転生する際に一つ特典を授けるようになっているのじゃが、お主は何を望む?」


望む特典か…

前々からホビーアニメみたいにカードからモンスターを出して戦わせる!みたいなのに憧れてたんだよね~

それは今でも変わってない。


「カードからモンスターを召喚したり魔法や武器を出したりしてみたいと思ってたんですよね。」


「そうか…お主がこれから転生する世界は剣と魔法の世界じゃから、カードで使えるのはモンスターだけでもいいのではないか?」


「あ、そうなんですか?ならモンスターを召喚するだけでいいですね。それでお願いします。」


「少し待っとれ、今特典を構築するからのう。」


神様はそう言って消えた。

それからしばらくして戻ってきた。


「できたんですか?」


「まぁ、そうじゃな。しかし、あまりに強すぎたりしたら世界が崩壊しかねないからのぅ、少しバランスを考えて色々と調整させてもらった。」


「なるほど。それで、どんな風になったんですか?」


「まず、カードからモンスターを召喚するには、一度そのカードにモンスターを封じ込めなければならないようにした。」


「へぇ…。でもそうしたらなんでもほいほい封印とかしちゃって世界が崩壊しませんか?」


「そこでじゃ、封印するにはモンスターを「戦闘不能」にするか「封印されるのを同意させる」か「恩を受け入れる」かの三つの条件のうちどれか一つを満たさないと封印できないものとした。」


「いい感じにバランス調整できたんですね。」


「あとは召喚についてじゃが、2つの召喚法に分けさせてもらった。」


「2つ?」


「一つ目は「部分召喚」。召喚したいモンスターの1部だけを召喚する方法じゃ。そしてもう一つが「完全召喚」。「部分召喚」に比べて消費する魔力は大きいが、その代わりに完全体として召喚することができる方法じゃ。」


「なんか色々と考えてくれたんですね。俺のために、ありがとうございます。」


俺は神様に頭を下げた。


「まぁ、世界を崩壊させないためじゃしのぉ。」


「これで俺は転生するんですか?」


「そうじゃ。別の世界だから勝手が違うと思うけど頑張るんじゃぞ~‼」


神様はそう言って手から光を出して俺を包み込んだ。

そして、俺はまた意識を失った。


「おぎゃあ!」(うわっ!転生したのか⁉)


目覚めると俺は喋ることができず、赤ちゃんになっていた。

辺りを見ていると、部屋に入ってきたメイドさんと目が合った。


「リューマ様!目が覚めたのですね!奥様!旦那様!リューマ様が目を覚まされました!」


「あう…?」(誰だ…?)


メイドさんが呼びかけたことによって2人の男女が部屋に入ってくる。


「リューマ、目が覚めたんだな!分かるか?お父さんだぞ。」


「リューマ、お母さんのこと分かる?」


どうやら二人は俺の両親の様だ。

こうして、俺の新たな人生が幕を開けた。



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