役に立たない特殊能力

クライングフリーマン

役に立たない特殊能力

================= 基本的にノンフィクションです ============

ここ数十年、出歩くことが少なくなったからか、体験しない状況。

道を歩いていると、痰が絡んでエヘン。

50メートルほど先を歩いている人が振り向く。

仕方無く、風邪引いてるようにゴホン、ゴホン。

単なる「エヘン虫」です。CMで有名になった。

「咳払い」ではないのです。


ある時、電車に乗る際、エヘンと出た時、クリカラモンモンのおにいさんみたいな人に「何や?」と言われ睨まれました。だが、「風邪です。」と言うと、「早う治せ。」と言われて驚きました。クリカラモンモンのおにいさんも、風邪のつらさは分かるようです。


元から鼻や喉の粘膜が弱いのです。

今も耳鼻科に通っています。

昔、通っていた時と違って、「痰切り」の薬の処方だけです。

流行病のお陰で、鼻を洗う器具が使えなくなったのです。

憎い流行病です。

いや、「針小棒大:に喧伝し続けた真凄みが憎い。

もう、とっくに終っているのに。

枠朕に拘るのは日本だけ。

壮大な「人間実験」は完了しました。

今まで治験(人間実験)が終っていない病気にも枠朕打つそうです。


もう1つの「特殊能力」。

それは、「道案内」です。

これも、最近は遭遇しません。

何人も歩いている街中の道。

地図持ってキョロキョロして、ああ、嫌だな、と俯いているのにやってきて、道を尋ねるのです。

相手の人が外国人だったこともあります。

勿論、知っていれば教えるし、知らなければ残念ながら知らない、と応える。

何人もの人間が歩いているのに。

通りを横切って、私に近づいてくる。

「私は安全だよオーラ」が出ているのだろうか?

有るとき、友人に言ったら、「見るからにお人好し」だから、さ、と言われました。

もうどうでもいいや、と思うようになったら、そういう場面が無くなりました。

まるで、コメディです。

特殊能力?

私が一番欲しい特殊能力は、テレポーテーションだけどなあ。

「道案内」はともかく、「振り返り」は要らないなあ。


―完―






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

役に立たない特殊能力 クライングフリーマン @dansan01

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る