第5話


 僕は今日、おじさんに同行している。


「今日の相手は『キイロ』だ。奴らも拠点を守ろうと、必死だからな。」


 キイロ? 拠点???

 僕にはなんだかわからない。


「それから今日は、これを着てもらう。

 服装はこれが正装だ。

 いいか、頭は出すなよ。

 奴らはそこを狙ってくるからな。」


 そう言っておじさんは白い全身スーツを僕に渡した。


 渡された白スーツは、思っていたよりも分厚くて重かった。

 それを着ると、なんだか自分もつわものになった気がした。

 最後に帽子を深々とかぶった。


「戦いが始まったら、お前はこの掃除機で、奴らを吸い込むのだ。」


「え?」


 黄色いゴースト?


「油断するなよ。

 相手も身を守ろうと攻撃してくるからな。」


 僕にはもう、何が何だか分からなくなった。

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