運命の子 〜第11作目〜
きっちゃん
第1話 ついに…!
季節は進みようやく長いティブロの冬が終わろうとしていた。年も明け、また新たな一年を迎えた。昨年を振り返ると様々なことがあった。リンゴパーティもたくさんしたし、屋根の上からかっこよく現れたり、お月見をしたり、雪合戦をしたりと35歳にしては充実しすぎた1年でもあった。しかし今年はすでにこれらのことを上回るような出来事が起ころうとしていた。
マーちゃん「だいぶ大きくなってきたな」
クリック「そうですね😊😊」
マーちゃん「産まれるのはいつぐらいか聞いているのか?」
クリック「予定ではあと1ヶ月後と聞いておりますわ」
そう。ついにクリックのお腹に新たな命が誕生したのだ。予定では1ヶ月後、3月5日に産まれる予定だ。俺は父親になるための準備をしていた。だが、何をすればいいのか分からない。思い出せば俺の周りにいるやつは一応独身だ。リリーナ様とノックスは分からないが。スマホで調べればいいのだが、不幸なことに俺は機械に疎い(LANE(レーン)だけは操作ができた)。今までもなにかあれば人に聞くということにしていた。だが、今回はそうはいかない。というかジョンにスマホの使い方を教えてもらえばいいのか。だが、あいにくジョンは今どこにいるのかが分からない。可能性を信じてLANEして見ることにした。
(LANE内)
マーちゃん「ジョン、久しぶり。元気にしてるか?」
マーちゃん「ちょっと手伝って欲しいことがあるんだけどよ」
やはり返信はすぐ来ない。それほど忙しいのだろうか。一応コムロにも同じ文章を送った(もちろん名前は変えた)。どっちが先に返信が来るのだろうか。とりあえず俺は店の準備をすることにした。
マーちゃん「一人でずっと店番するのも懐かしいな」
クリックは妊婦なのでゆっくりしておくように言っている。なので俺は朝10時から夕方5時まで全時間店番をしている。クリックと結婚する前は一人で店番をしていたのだが、クリックと結婚してからは俺とクリックが7:3で働くようにしていた。給料はクリックと半分こして喧嘩にならないようにしていた。もちろんクリックが働けない時も給料は半分こするつもりだ。俺が店の準備をしていると俺のスマホが震えた。
マーちゃん「…!ジョンからの返信だ」
(LANE内)
ジョン「どうしたのー?」
マーちゃん「実は…」
ジョン「なるほどね…。今ちょうどティブロ王国に行こうとしてたから着いたらまた連絡する!」
マーちゃん「ありがとう」
マーちゃん「やっと機械に強くなれる時が来るのか…」
しばらくすると
ジョン「マーちゃん!」
マーちゃん「ジョン!来てくれたのか」
ジョン「もちろん!マーちゃんが困ってるってコムロさんに言ったらすぐ行こうって言ってくれたから思ったより早く来れたんだ!」
コムロ「ちょっとジョン、そこまで言えとは言ってない」
ジョン「すみません…。ってそうだった機械について教えてほしいんだよね?」
マーちゃん「あぁ、よろしく頼む」
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