第5話 相談できない
パパが帰ってきたら、今日の江藤さんの話を聞いてもらおうと思って待っていた。
「ただいまぁ。」
「おかえりなさい。お疲れ様。」
「疲れたぁ。風呂入るね。」
「うん。ご飯できてるからね。」
お風呂から上がったパパに、ビールを出して、ご飯を用意した。
「ああ、蕎麦と天ぷらか。旨そうだね。」
「天ぷらは、丸鶴製麺で買っちゃった。」
ビールを飲みながら、そばをすすっているパパに話しかけようとしたら
「そうそう、今日ね。生徒が食物アレルギーを起こしちゃって、救急車呼んで大変だったんだよ。」
「お蕎麦が出たの?給食に?」
「いや違うんだ。蕎麦はでないんだけど、天ぷらに小エビが入ってて、その生徒、甲殻アレルギーだったんだよ。本人も知らなかったみたいでさ。」
「へえ。海老ねえ。うちの子大丈夫よね。。」
「まあ、学校で初めて食べて発症というケースもあるからね。ごちそうさま。じゃあねるわ。」
「あ、待ってパパ。ちょっと相談したいことが。」
「何?」
「あのね。近所の人でさ・・。」
「あ、ごめん急用じゃなかったら、ちょっと疲れててさ、明日聞くから、いい?」
「う、うん。」
パパは、歯を磨いて寝室へ行ってしまった。江藤さんのこと相談しようと思ってたけど、やっぱりあんまり話などしない方がいいのかな。
近所だから、あんまり嫌な感じになりたくないんだけどな。
朝、やっぱりパパはバタバタと出て行った。
「ねえ。ママ。その恰好でゴミ出しに、行くのやめなよ。」
「あ、そうだった。今日だけ。ごめん。」
美咲に、つっこまれながらゴミをもっていくと、また江藤さんと一緒になった。
「おはようございます。あ、昨日は、どうも。」
「もし、よかったら、今日も来ませんか。もっと分かりやすく説明しますから。」
「ごめんなさい。私には、ちょっと難しいから、結構です。」
ああ、よかった言えた。やっぱりマズいかなぁって。
「じゃあ、今日は、白石さんにコーヒーをご馳走になろうかな。いいでしょ。」
「え?うちですか?」
「じゃあ。午前は家事もあるでしょうから、お昼過ぎにうかがいますね。。」
「え?あ、あの。」
そう言うと、江藤さんは、自分の家に戻って行ってしまった。
ど、どうしよう。
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