隠蔽された録音
『死ぬのが怖い?俺は死ねない方が怖いよ。』
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■■:君は、誰だい?
ウェンディア:突然の訪問に、驚かないのですね。初めまして、ミスター・■■
■■:誰かが来るだろう、とは思っていたよ。来るもの拒まず、それが僕の考えでね。しかし、こんな僕に用があるって、君は随分と酔狂な人だね。
ウェンディア:…そうですね。私は普遍的なものよりも、新鮮なものの方が好きなので。
■■:そういう人は、嫌いじゃないよ。それで、本題は?
ウェンディア:あなたに一つ、質問をしたいのです。よろしいですか?
■■:どうぞ。
ウェンディア:あの精神病院をご存知ですか?正常な人間と、狂った人間をまとめて収容しているという。
■■:もちろん。あの場所については、僕が一番知っているだろうね。
ウェンディア:…なるほど。
■■:そんな質問をしなくても、僕がその精神病院にいたことくらい、事前に調べているんだろ?
ウェンディア:…。
■■:さて、一つの質問に答えたよ。僕の答えは、君の望んだものではなかったかな?
ウェンディア:正直、想定外の答えでした。
■■:…どうする。僕を暴力という言葉で説き伏せて、無理やり情報を引き出すのかな。
ウェンディア:いえ、私は面倒なことはしたくありません。そして、私はあなたに勝てません。
■■:利口な判断だね。なら、もう一つだけ質問を受けようか。
ウェンディア:よろしいのですか?それでは、少し詳細な質問を。『■■条約』第六章第233条の■■■■…
■■:待て待て、それは話が長くなりそうだな。一旦、お茶を淹れてきてもいいか?
【ザーッ…】
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音が途切れた。
「おい、これじゃあ何も分からないじゃないか!」
「仕方ないだろう、ここまで修復が出来たこと自体、奇跡なくらいだ」
Monologue 黒ヰ 鳶 @0_Monologue
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