第3話 実質二択

転生する


「OK、じゃ、こん中から転生先選んで、」



〈レイス〉D

ほとんどは生霊、守護霊もレイス

大体の生物は視認することができない

支援魔法が使える


〈ゴースト〉C

強い怨みを残して死んだ生き物の魂が魔力を纏った物

ドス黒いモヤのような姿をしている

復讐の為に動き、邪魔するものを呪い殺す、

復讐を達成すると大体の個体は成仏するが、

一部の個体は、適当な物に取り憑き、呪いを撒き散らす呪物となる、

呪術を使える、


〈ファントム〉F〜B

強い未練を残した魂が魔力を纏った物

大体の生物は視認することができないが、

黒いローブを纏った灰色のモヤの姿をしている

殆どの個体は自身の幻影魔法で見る、望んだ光景に溺れている、

幻影魔法が使える、


「こん中から選んで、」


なんか一つ明らかにやばいやつがあるんだけど


「ああ、ゴーストのこと?おすすめしないよ、君じゃ呪術使えないだろうし、」


呪術が使えない?なんで?


「呪術は呪力を使うんだけど、呪力の材料は魔力と負の感情…、自己肯定感が低いとかじゃなくて、怨みとか妬みとか、復讐心とか、外向けの負の感情と魔力を混ぜなきゃ行けないんだ、」


…なるほど、


「友達の死とかは置いといて、君そういうの割り切ってくタイプでしょ?だから多分使えないよ、」


呪術が使えないことにちょっと安心した、これで実質二択か、


「個神的なおすすめはファントムだよ、」


なんで?自分で自分が作った幻影に溺れるのは結構怖いんだが、


「ファントムはね、殆どの個体はあの時こうしていれば…、みたいな…たらればの話?を引きずった人がなる事が多いの、でも、ぶっちゃけ言って君前世にそう言う未練ないでしょ?」


ああ、


「なら大丈夫だよ、」


でも支援魔法も名前からして結構優秀そうだけど、


「確かに優秀だけど君にはあってないと思うよ、」


なんで?


「えーとね、この魔法は仲間がいないと使い物にならない、」


自分自身に支援することはできないってことか?


「そういうこと、君って、あれでしょ?ほら、ボッt、ゔゔん一匹狼タイプでしょ?」


そこはボッチって言えば良かったのに…、なるほど、じゃあファントムにするは、


「OK、ファントムね…、ちなみに現段階での君のステータスはこんな感じになってるよ、」


______________________________________

名前:(なし)

種族:ファントム

Lv1

HP 80:80

MP 90:90

スキル

浮遊 幻影魔法 憑依


称号


加護


______________________________________


なるほどわかった、


「それでさー、このサイコロ振らない?」


なんで?


「いや、さすがにこっちのの事情を押し付ける訳だからさ、このサイコロででた目の数スキルを見繕ってあげようかと、」


なんでだ?転生させてくれるだけでも結構ありがたいんだが、


「それさ、転生先で酷い目に会っても言える?しかも、もしかしたら転生して速攻で死ぬかもしれないでしょ?ぶっちゃけそれはつまらんのよ、」


なるほど、っていっても今の俺実態ないからそれ触れないんだが、


「そこは君が承諾すればボクが代わりに振るよ」


じゃあお願いします、


「はいよ、」




4か


「4だね、じゃ選んどくは、君は向こうの世界行ったら何するの?」


もらったスキルによるけど依代は手に入れたいな、なんだかんだ寂しそうだし、

あ、ファントムって食事必要無いよな?


「必要無いよ、あ、でもミスリルとか一部の素材が依代に使われてたら必要になる可能性はあるよ、」


ふーん、ま、そう言うのは依代を手に入れてからかな、


「あ、そうそう、なんか異世界に行ってから使ってみたい魔法とか武器はある?」


魔法なら氷魔法かな、色々できそうだし、イメージ的には冷気と氷を操るイメージなんだけど、合ってるか?


「合ってるよー、」


後、武器は、とくにこれって言うのは無いかな、カッコいい武器はたくさんあるけど術理とかさっぱりだし、


「そっかー、スキル選んだけどこんなんでいい?」


______________________________________

名前:(なし)

種族:ファントム

Lv1

HP 80:80

MP 90:90

スキル

浮遊 幻影魔法 憑依

透過 氷魔法 読心

念話


称号


加護


______________________________________




「スキルの詳細はこんな感じ、」


〈透過〉

発動している間は、いかなる物もすり抜けるが、魔法を使うことができない、

再発動するには発動している時間の半分の時間待たなければいけない


〈氷魔法〉

魔力を消費して冷気や氷を生み出し、操ることができる


〈読心〉

発動している間、視界に入っている人の考えていることや、記憶を読むことができる

発動している間は魔力を一定量消費する、


〈念話〉

心で念じるだけで会話をできるようになる、代償はない



…念話は代償なしでいいの?


「持ってる人が百万人に一人居たらラッキーくらいだから、大丈夫」


ちなみになんで念話?


「君、幽霊だから喋れないから、代わりに」


なるほど…、


「ねえ、君に名付けをしてもいいかい?」


?なんでだ?


「いや、君のことはまあまあ気に入っててね、せっかくだから加護をあげようと思って、で、そのためには名付けをしなきゃいけないんだ、」


ふーん、

……お願いしてもいいか?


「うん!もちろんだよ!じゃあ名前をあげよう、うーん、そうだね…、ちょっと安直かもしれないけど、幽幻ゆうげんで、どうだい?」


ありがとう、俺はこれから幽幻を名乗ろう、


「うん!よしよし、あ、そろそろ時間だね、第二の生、楽しんでね!」



気づくと、いつのまにか森に居た、


















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