幽霊騒動
教室に入ると、大騒ぎになっていた。
近くにいる人の1人が来る。浅野さんだ。
「ねえー、稲垣さん知ってる?幽霊出たんだって。なんか、呪いの文書みたいのがあったらしいの。あと、環境保全ポスターに白い物体がいたって言うやつ…。怖くない?」
「呪いの文書は見たの?」
「いや、それがさ、女子バスケのマネージャーだけで。本当なのかはわかんないけど、幽霊はちゃんといたんだって。えっと、真田さんとか言う人が見たって。」
息を詰まらせるかと思った。
真田さんだとは。知り合いだとは思わなかった。そんな私に構わずに浅野さんは続ける。
「なんか半透明なものだたんだって。でも、口の部分だけ見えたらしいの。三日月型で気持ち悪かったって。」
うええええっ。どんなのだよ。
あれ、待てよ。ってっことは、廊下を見てたってこと?
半透明。光。
分かってしまった。
正体不明のその幽霊の正体を。
犯人は分からないけれど。
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