軽快に読める、バカが駆けるSFミステリー
- ★★★ Excellent!!!
文体に最初は戸惑いましたが、読んでみるとこれが中々面白い奇作でした。
主人公の澤村は誰が見ても明らかな2000年代初頭のヤンキーで、何度も時間をループしてるのに何度も女のおっぱいに騙されるし、タイがアフリカにあると思ってるくらい馬鹿。
この馬鹿な感じを書けるのが凄いです。コイツは馬鹿だ、というのをストレートに描写してる。ちゃんと考えて馬鹿を書いてる。
馬鹿だからこそ色んな事を何度も失敗して、七転び八起きどころか七百転び七百一起きくらいでゆっくりと成長する。
澤村の馬鹿さを書くために序盤は凄く間抜けな描写が続きますが、その中にしっかりと練られた設定を感じました。
中々ない読み味。どんどん読み進めれます。