拒まれた力が、拒んだ世界を切り開く

この物語は、「強さ」や「正しさ」が、必ずしも世俗的なものではないこと、それが拒まれ、忌み嫌われるものであったとしても、その立場での「強さ」や「正しさ」があることを教えてくれる作品でした。
物語全体に流れているのは、じわじわと胸に積もっていく感情でした。

傷つくことを避けられなくても、それでも手を伸ばすことをやめない

そんな選択の積み重ねが、丁寧に描かれているように思います。
「もし自分だったらどうするだろう」と考え、立ち止まるキッカケをくれる。厳しくもあり、温かくもある物語です。
続きも楽しみにしております。

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