歴史の改変と暗黒物質

藤泉都理

歴史の改変と暗黒物質 彼女の場合




 食べ過ぎじゃない。大丈夫。彼に笑みを向けては彼の手料理を口にした途端。遠ざかる意識の中、光の速さで流れる映像。これを捉える事ができれば知る事ができる。歴史の真実を葬ろうとする抵抗勢力に負けるものか。彼女は両手に彼の手料理、又の名の暗黒物質を掴んでは、爛々の輝く瞳を彼方へと向けた。






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