感想文。あの人は…。

@namakesaru

壮大な物語、のあらすじ

 正直なところ、詳細は覚えていない。

 いつ、何がきっかけで、そのストーリーに出会ったのか。


 覚えていない。


 主人公は、いまでいうところのアスキーアート。

 いまみたいにそのすごさがわからなかったから、ただ

「なんじゃこりゃ」

 と思ったはず。


 その主人公、確か、タイムカプセルだか冷凍保存だかで未来へ送られたんだったと思う。数人一緒に送り出されたのに、生きていたのは彼だけだったかもう一人いたか…。


 そして彼は旅に出る。

 自分が生きていた時代の地図と知識を頼りに。


 スタートはどこだったのだろう。

 途中、西アジアやヨーロッパを通るはず。

 どこからか、若い女と二人連れになって、そして確か2頭の犬を飼い始める。

 娘は無理やり結婚させられそうになっていたのを阻止したらなつかれた、そうではなかったか。


 シベリア鉄道の残骸を見つけ、昔は都市だったと思われるところで彼は死ぬ。

 その場所は、雪と氷に閉ざされた場所。


 彼は死ぬ間際に自分を食べるよう娘に言う。そして、その肉を犬達に分け与えてはいけない、と遺言する。犬が人の肉の味を知ったら、娘が襲われることが明白だったから。


 そこからは、娘が主人公となって旅を続ける。最後の方では、犬も代替わりしていたはず。


 残念なことに、どういう結末だったかは覚えていない。

 けれど悲惨ではなく、希望を持たせた終わり方だったように思う。


 いつ頃だったのだろう、20年前くらい? もっと前?

 とにかく夢中になって読んだ小説だった。







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