第3章甘噛

次の日、桜木は5限目後の休み時間から

抱きついてきた。

放課後、桜木は校門前でも離れなかった。

そのまま家で付いてこようとするので、

耳を甘噛してやった。

桜木は唖然として、

ものすごく、顔を赤らめたが

結局家で付いてきた。

また家に付いてこられても面倒なので、

メールを交換した。

その日、スマホの通知がうるさかった。

次の日、桜木は

一気に6限全ての

休み時間から、

抱きついてくるようになった。

そして、4限目の休み時間中に

桜木はいきなり俺耳を甘噛してきた。

白木はやて「…‼」

俺は、どうしたらいいのか

分からなくなった。

今まで自分がいじる側で

油断していたのだから、

すぐに顔がとてつもなく赤くなった。

一方の桜木は、やり返してやったと

言わんばかりの満足気な顔。

これだけでもかなり驚いたと言うのに、

桜木からこんな事を言われた。

桜木つばさ「俺、好きな人できてん。」

白木はやて「……‼」

少し失礼だが、桜木からそんな言葉が

出てくるとは思わなかった。

俺からしてみれば桜木はなんだか

幼いイメージがある。

俺は、桜木が

好きな人が誰なのか。

無性に気になってしまった。

白木はやて「桜木それって誰だ⁇」

桜木つばさ「⁇なんや、急に」

白木はやて「いいから。

教えてくれ」

桜木つばさ「同じクラスの

緑木。明日告白するんや。」

白木はやて「え…。」

俺は、思わず声を出した。

何故なら、緑木は俺の低身長を

理由に俺の事をフった

張本人だったからだ。

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