第2話カメラ+私=隼人様
今回は私の大切にしているモノについてお話します。
残念ながら隼人様ではないいですよ。
隼人様は私にとって大切で最愛の“ヒト"です。
私は隼人様の"モノ“ですが。
話しが逸れてしまいましたが私が大切にしている物はお父様に最初に貰った一眼レフカメラです。
このカメラはもともとお父様の物で私が7歳の時一度貸してもらい隼人様をモデルに写真を撮りました。
隼人様はカメラに向かって笑顔でピースサインのポーズをとりました。その姿がとても可愛いくて私は無意識にシャッターを押していました。
カメラの画面を見たら当たり前ですが笑顔でピースサインの隼人様が写っていました。
隼人様も私の隣にきて画面を見ている姿を見た時私は天啓を得たのです。
これまでも私はずっと隼人様を見続けてきたが写真に残せば今の隼人様と過去の隼人様両方を見続けられるのだと。
それから直ぐにお父様にカメラが欲しいとお願いしたら私に貸してくれたカメラをくれました。
お父様にカメラの使い方や管理の仕方を教えてもらいそれから毎日、隼人様を写真に撮り続けました。
最初は失敗もありましたが、8年間使い続けていました。
高校入学のお祝いに新しいカメラをプレゼントしてもりました。
「マリサの部屋で勉強すると物凄く集中できるから助かるよ」
今は隼人様と一緒に一学期の期末テストに向けて勉強会をしています。
私の部屋は部屋全体に隼人様の写真を飾りつけています。そして目の前に本物の隼人様がいるこの場所は私にとって聖域になりました。
「よく、飽きずに俺の写真を撮り続けたよな」
「飽きることなどありえません。ですが隼人様はこの部屋を気持ち悪いとおもいますか?」
「思うわけないだろ。凄く嬉しいよ」
「叔父さんが言っていたけど、写真は撮った人の思いが写っているって。
だからこの部屋の写真1枚1枚からマリサが俺のことを好きって気持ちが伝わってきて本当に俺はマリサから愛されてるってわかるからマリサもこの部屋も俺は好きだよ」
隼人様の言葉を聞いて私は泣いてしまいました。
隼人様は優しい顔で私の頭を撫でてくれました。
「俺も実は1枚だけマリサに気づかれない様に撮ったことがあるんだよ」
そう言って携帯の画面を見せてもらいましたが写っていたのは私があくびをしている所でした。
「マリサが大きく口を開けてる所が珍しくてついね」
「隼人様、盗撮は犯罪ですよ」
「大丈夫だよ。
マリサは許してくれるから無罪だよ」
ストーカー彼女の純愛 田添 @58406954
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