第65話 塵も積もれば山になる。塵も積もらなければ山にならない。
「効かんな!」
かみさまが、そう言って笑う。
「なら、これはどうだ?
時雨(しぐれ)!」
ジャキは、空に銃を撃ち放ちそれを雨のように降り注がす。
銃弾の雨が、かみさまを襲う。
かみさまは、それをかみさまバリアで防ぐ。
「円の盾は、色の盾と比べて防御力は低いが360度余を護ってくれる。
だが、この程度の攻撃なら防げるぞ?」
「ああ。
そうかよ!
だったらその盾を銃弾で削って削って削りまくってその後にお前を蜂の巣にしてやる!」
「やれるものならな!」
かみさまが、そう言ってジャギを見る。
かみさまとジャキの戦いがはじまる……
「昴!
余所見をする余裕はあるのか!」
カイが、そう言って俺を睨む。
「昴……
お前は俺が殺す!」
ジルが、俺の方を見ている。
いや、目は潰れているから見えてはいないはずだ。
だが、俺のいる場所に確実に攻撃を仕掛けてきている。
俺は取り敢えずは攻撃をさけている。
塵も積もれば山になる塵も積もらなければ山にならない。
その山を作るのはいいが作られるのは困る。
「お前は、そうやって逃げ続けるのかよ!」
ジルが、そう言って俺のいる場所に刀を振り下ろす。
確かにこのまま攻撃され続けるのもつらいな。
俺は、そう言って刀を素手で受け止める。
真剣白刃取りというやつだ。
しかし、困った。
この真剣白刃取りというやつは、両手が塞がる。
つまり無防備というやつだ。
「今がチャンス!」
カイが、そう言って俺と距離を詰め寄る。
カイの手には水の刃が握られていた。
カイの攻撃は確実に俺の急所を狙っている。
ジルの刀と違ってなんかこの攻撃はヤバい気がする。
だが、避けようにもジルの刀を掴んでいる俺が動けない。
俺は、ジルの刀から手を離しカイの攻撃を避けた。
俺はジルとカイのふたりの攻撃を避けることになる。
少しきつい。
「ソラ!手伝ってくれ!」
俺は、ソラに助けを呼んだ。
だが、ソラは動かない。
「ソラは動けんよ。
お前に目を潰されるちょっと前に瞳術をかけた。
すぐには効かなかったが、今効いたらしいな」
ジルが意味のわからないことを言っている。
だけどソラが動けないことはわかった。
俺は、カイの攻撃を避けジルに一撃を浴びせる。
それでもジルは怯まない。
カイの攻撃も止まない。
俺は、ソラのことを心配しつつもふたりの攻撃を避ける。
体力の無い俺は、すぐに避けることに疲れる。
そして、塵が山になる時が来た。
俺の頬に血がにじみ出る。
「やっとダメージを与えれた」
カイが、そう言ってソラの方を見る。
「ソラ、覚悟は良い?
貴方のご主人様が死ぬところをちゃんと目に焼き付けて!」
カイが、そう言って大きく水の刃を振りかざす。
俺は、カイの腕を押さえる。
だけど駄目だ。
これじゃ背中がガラ空きだ。
俺は、背中を来られることを覚悟した。
俺は、敵が襲ってきているのに思わず目を瞑ってしまった。
痛くない?これはジルのダメージが通ってないということなのだろうか?
俺は、疑問に思いつつもゆっくりと目を開けた。
「ご主人様……
無事ですか?」
ソラが、そう言って俺の方を見る。
ソラの口から血が流れている。
なにが起きた?
なにをしている?
ソラ?
俺は状況に頭が追いついていない。
「ソラ……?」
俺は、ソラの名前を呼んだ。
「この匂い……
女か?」
ジルが、そう言うとにやりと笑う。
そして、言葉を続ける。
「ふふふふふ……
カイよ!見たか?俺は、ソラを刺したぞ!」
ジルが、嬉しそうに笑った。
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