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概要
冴えない刑事(元陸軍主計兵)× 鍵しっぽのオス三毛猫
昭和二十七年、戦後の熱気と歪みが混ざり合う大阪。天皇寺警察署で「昼行灯(ひるあんどん)」と揶揄される出世欲ゼロのベテラン刑事・阿倍野栄一は、奇跡的に再会できた愛する妻・お千代と、その息子・健一、そしてお調子者のオス三毛猫「幸之助」と共に、賑やかで愛おしい新婚生活を送っていた。ある日、幸之助がどこからかくわえて帰ってきた「茶色の遮光瓶」。それは、街の若者を蝕む白い悪魔――覚醒剤ヒロポンの結晶だった。幸之助に誘導された路地裏で、栄一は薬漬けにされ怯える十八歳の少女・アヤを保護する。大切な家族が暮らす街に迫る闇に、栄一の胸の奥で、かつて戦場で物資の真贋を見極めていた「主計兵」としての冷徹で静かな怒りが灯る。三毛猫の幸之助が気まぐれに見せる行動(ヒント)を、栄一だけが圧倒的な物資管理・事務処理能力で
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