ゾンビが徘徊し、文明が崩壊した世界。
そんな終末を生きる二人の恋人を描いたBLホラーです。
血と腐臭に満ちた世界で描かれるのは、意外なほど穏やかな二人の日常。食べ物を探して、くだらないことで笑って、恋人に甘えて、朝になればシュガートーストを焼く。
世界の終わりという大きな絶望と、「好きな人と美味しいものを食べる」という小さな幸福。その対比がとても素敵でした。
ホラーやBLが好きな方はもちろん、終末もの、ロードムービー的な物語、荒廃した世界で営まれる日常が好きな方にもぜひ。
読み終えるころにはきっと、タイトルの『終末にはシュガートーストを』が少し違って見える作品です。