概要
未熟な私たちはこの気持ちに名前なんてつけられなかった。
小中一貫の自然いっぱいの街に生まれたふたりは保育園からずっと一緒だった。
ただ家族同士で付き合いがあり、なんてことない当たり前のように同じ学校に通い、放課後も自然と隣にいた。昔から顔なじみの幼なじみのクラスメイトの中で、お互い喧嘩をして、笑って、くだらない話をして――二人にとって、お互いがそばにいることは当たり前だった。
けれど中学生になった頃、周囲から「二人って付き合ってるの?」とからかわれるようになる。
その言葉をきっかけに、梨奈は初めて涼汰を「幼なじみ」ではなく、一人の男の子として意識し始める。
一方の涼汰も、梨奈が他の男子と話していると気になったり、彼女が困っていると誰より先に助けたりするようになった。
しかし二人は自分だけが特別な気持ちを抱いているのだと思い込んでいた。
「涼
ただ家族同士で付き合いがあり、なんてことない当たり前のように同じ学校に通い、放課後も自然と隣にいた。昔から顔なじみの幼なじみのクラスメイトの中で、お互い喧嘩をして、笑って、くだらない話をして――二人にとって、お互いがそばにいることは当たり前だった。
けれど中学生になった頃、周囲から「二人って付き合ってるの?」とからかわれるようになる。
その言葉をきっかけに、梨奈は初めて涼汰を「幼なじみ」ではなく、一人の男の子として意識し始める。
一方の涼汰も、梨奈が他の男子と話していると気になったり、彼女が困っていると誰より先に助けたりするようになった。
しかし二人は自分だけが特別な気持ちを抱いているのだと思い込んでいた。
「涼
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