異世界の果てのカフェで

おかぴのももい

プロローグ

僕の名前は橋本裕也。これから始業式を控えるただの中学2年生。

夏休みが明けても、まだじりじりと暑い。通学路が、他のみんなと比べて長く、30分もかかる僕にとっては、こんなのやめてほしいと思う。

蝉時雨が鳴く山の麓にある僕の家は、2LDKの小さな家だ。…あ!ふと時計を見ると、もう7時50分だということに気づく。さっきまでたらたらとパンを食べていたが、僕は急いでそれを食べ、玄関に走って向かう。

玄関に置いてあるリュックサックを背負い、早口で親に「いってきます」と言う。親は、それに応え、台所から、「気をつけなさーい」と叫ぶ。


やばい、もうこんな時間だったのか。走るか?走ったら間に合う。

僕は、急いで森を抜ける。うるさい蝉の音が、僕の荒い息を揉み消す。

森を抜けて、雑草がボーボー生えた獣道を走る。バッタやカマキリ、アリが横の草むらに集っている。最近虫に刺された右腕が、今になって痛む。

そのまま僕は、無我夢中になって走っていると、小さな石に足をすくわれてしまう。

「やばっ…」

僕は転んでしまう。だが、普段ならあるはずの地面がない。獣道の下に、僕の体が行ってしまう。どうして?まるですり抜けてしまったかのよう…いや、のだ。まるでゲームのバグのようにすり抜けて、落っこちてしまった。それも、とても長い間落ちていく。

僕がやっているFPSゲームにもこういうバグがあったな。と思いながらも、落ちていく。なにもする術がない。落ちている間、何も出来ない。

ああ、このまま死ぬのか?奈落へ落ちて、ついには地獄へ…とネガティブなことを思い、僕は意識が途切れた。

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異世界の果てのカフェで おかぴのももい @momoi0430

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