★
0
概要
手紙を書いたのはわたし。「妻になる」と答えたのは、親友だった。
聖女の結婚式に、同じ顔の花嫁が七人現れた。
書記のエナは、六人の仲間と交代で「聖女セレスティア」を演じてきた。病を診る人、歌う人、王宮で微笑む人。顔を変える白紗の下で、七年分の仕事も恋も、一人の聖女のものになっていた。
敵国の皇子と、眠れない夜の手紙を交わしたのはエナだ。
「妻になります」と答えたのは、親友のリリアだった。
婚礼を止めたエナに、皇子は手紙の返事を求める。
けれどリリアも、彼と二人で過ごした夜を覚えている。
停戦の期限まで二十日。七人は皇子とともに国境へ向かう。届かない薬、消された娘の名、皇子が火を放った橋。旅先で待っていたのは、聖女の返事を信じて待ち続けた人々だった。
親友を傷つけたことも、彼を好きなことも、なかったことにはできない。
七人の花嫁から始まる、すれ違い
書記のエナは、六人の仲間と交代で「聖女セレスティア」を演じてきた。病を診る人、歌う人、王宮で微笑む人。顔を変える白紗の下で、七年分の仕事も恋も、一人の聖女のものになっていた。
敵国の皇子と、眠れない夜の手紙を交わしたのはエナだ。
「妻になります」と答えたのは、親友のリリアだった。
婚礼を止めたエナに、皇子は手紙の返事を求める。
けれどリリアも、彼と二人で過ごした夜を覚えている。
停戦の期限まで二十日。七人は皇子とともに国境へ向かう。届かない薬、消された娘の名、皇子が火を放った橋。旅先で待っていたのは、聖女の返事を信じて待ち続けた人々だった。
親友を傷つけたことも、彼を好きなことも、なかったことにはできない。
七人の花嫁から始まる、すれ違い
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?