主人公は仕返しを一切しません。ただ靴のかかとを一ミリ削るだけ。なのに、削られた靴の人がどんどん強くなり、彼を捨てたクランはすり減った靴のまま階段で転んで落ちていく。「かかとが減る→歩幅が変わる→記録が変わる」。この理屈が最初から全部説明されているので、ざまぁが起きるたび「そりゃそうなる」と気持ちよく納得できる。推しは朝比奈。列の最後尾へ三歩だけ歩いて結局並ばず帰る場面が忘れられません。一話が短くてサクサク読めます。おすすめ。
「消耗品」として追放された靴職人が、実は人類最強たちの足元を二十年間支えていた――この設定が面白いです。本人は特別なことをしているつもりがないのに、かかとを一ミリ削るだけで記録が変わり、周囲の評価までひっくり返っていく展開が爽快。杉浦の淡々とした職人気質と、無自覚に広がっていく「ざまぁ」の構図も楽しく、続きが気になる作品です。