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山の家は、停電しなかった

山の家は、停電しなかった

花火

おすすめレビュー

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★★★
★3
1人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • 餅辺
    81件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    心地よい読み応え

    この作品の主人公は、あまり喋らない。感情をぶらさない。
    何かに怒りをぶつけることも、何かに嘆き悲しむこともない。
    こちらに積極的に語りかけてくることも、自分の中で大げさに問いかけることもない。

    端的に言えば、枯れている。
    それでも、生きている。

    リアルを感じさせる質感の描写と、淡々とした語り口。
    大きな展開はないが、都会で何となく夢見るようなシチュエーションの「現実」が静かに語られる。

    それが何となく心地よい。
    何のゆかりもない土地で、偶然となりに腰掛けた老人が、どこを見ているか分からない目で独白している。そんな感覚。
    大きなストレスもカタルシスもない、ただ不思議と静かに聞いていられる。

    不思議な読書体験。独特の心地よさ。
    あなたもそれを、感じてほしい。

    • 2026年9月26日 21:59