人間が幸せを追い求める裏で起こっていることを詠んだ歌々です。下記の10項目を全選択反転表示させると浮かび上がる短歌集、私はそのように受け止めました。
1首目:きれいな花が咲いていたので花瓶に活けました。すごくきれいで癒されます
2首目:夜間、照明に寄って来る虫は実に不快。誘蛾灯の設置で虫害はなくなりました。
3首目:ジェットエンジンの登場でヒト、モノの大規模空輸が実現されました。
4首目:黒貂毛皮は淑女を飾る最高の贅沢品です。大変貴重な神からの贈り物をぜひ。
5首目:無限にいる渡り鳥がいるらしい。肉はうまく羽毛は布団に使える。チャンスだ。
6首目:熊はもはや日本社会全体の脅威となった。殺るか殺られるか、それが問題だ。
7首目:家畜疫病が発生したら、畜舎内の全部を殺処分する。食の安全が最優先だ。
8首目:動物園は人々の癒しと教育に役立つ。檻があるから安全だ。爆弾でも落ちない限りは。
9首目:都市部は地価が高いから山間部を有効活用しよう。自然を征服することで人類は発展してきた。
10首目:野原で一輪のきれいな花を見つけたんだ。持って帰って花瓶に活けたいな。
動植物にいのちがあることを我々は了解していますが、生存権を認めることは非常に難しい。だからこそこの連作は暗い波長で、しかし我々の可視範囲の光を放つ。
【レビューコンテスト応募】
こういうイベントがあることを今知りました。今さらですが応募させてください。