概要
誰も悪くない。だから──なおさら苦しい。
行政の手違いにより、ある日、突然──死亡者として扱われる事になった男。
身分証明、預金口座、賃貸契約。社会との繋がりを次々と失った彼は、上京してその日暮らしの生活を始める。
ただひとつ残ったスマホのAIアプリに記録を付けながら、彼は「悪くない」と自分の生活を鼓舞し続けた。
ただ生き延びるためだけの生活。そこでどれだけのものを失ったか。
どこまでも失い続けても、彼は「悪くない」と言い続けていた。
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