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概要
四年の空白と、七つの灯り。私たちは別々の道を歩いて、同じ約束へ戻る。
幼いころから互いの欠けた部分を補い合ってきた澪と遥。高校二年の冬、雪の降る裏山の展望台で、二人は「七つの山を登ろう」と約束する。
しかし、六つ目の山を目前にして、遥は澪の前から姿を消した。死なない。ケガもしない。ただ、言えなかった事情と、越えられない時間が二人の間に生まれた。
残された澪は、二人分の約束を背負い、一人で山を登り続ける。やがて彼女は、山のふもとに小さな宿「七つ灯り」を開く。誰かの帰りを待つ場所を。遠くで母親と向き合い、写真家として生きた遥は、四年後、差出人不明の写真集を送ってから、澪の宿の前に立っていた。
「七つ目の山、まだ一緒に登る?」「ううん。もう一人で登れる。——だからこそ、今度は一緒に行きたい」
約束は、同じ道を歩き続けることじゃない。違う道を歩いても、帰りたい場所を忘
しかし、六つ目の山を目前にして、遥は澪の前から姿を消した。死なない。ケガもしない。ただ、言えなかった事情と、越えられない時間が二人の間に生まれた。
残された澪は、二人分の約束を背負い、一人で山を登り続ける。やがて彼女は、山のふもとに小さな宿「七つ灯り」を開く。誰かの帰りを待つ場所を。遠くで母親と向き合い、写真家として生きた遥は、四年後、差出人不明の写真集を送ってから、澪の宿の前に立っていた。
「七つ目の山、まだ一緒に登る?」「ううん。もう一人で登れる。——だからこそ、今度は一緒に行きたい」
約束は、同じ道を歩き続けることじゃない。違う道を歩いても、帰りたい場所を忘
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