このエッセイは〝KADOKAWA〟と〝はてな〟が共同開発中の創作支援AIツール『RIKU』を、瑞唏よう子さんが実際に使用した感想を綴ったものです。
『RIKU』のクローズドβテストに参加した瑞唏よう子さんのこのツールの使用体験は、数多くの質問を受けることから始まります。
まるで『RIKU』に詰問されているかのよう。そんな印象さえありました。
そして、発想の整理や設定の構築を進めていくなかで、『RIKU』にはさまざまな問題が見えてきます。
挙げた事柄の関連性を疑う回答。
質問に答えるのではなく、別の問題へと話を移してしまうこと。
誤った事実を伝え、後になって訂正する挙動。
その一方で、提案されるアイデアには、新奇性の高いものも数多くあったようです。
おそらく『RIKU』は、個々の要素を積み上げながら、全体を組み立てていく方法で執筆を支援するのでしょう。
ツリー構造を作り、ストーリーの進行を整え、そこに要素や事柄を付け加えていく。作業が進むにつれて、作品を構成する言葉や要素が増えていきます。
その過程からは、書き手が最初に定めた「こういう物語である」という枠組みに沿って、要素の追加や組み換えを繰り返していく、そんな印象を受けました。
そこで問題となるのが、物語の核心です。
娯楽作品に欠かせないもの。それは「面白さ」です。
では、その面白さは、どのように設定されるのでしょうか。
当然ながら、物語の面白さは物語の構造のなかにはありません。
あらかじめ定められているものでもありません。
むしろ、定めることなどできないのではないでしょうか。
何を面白いと感じるかは、人それぞれです。
その表現方法も千差万別です。
万人に共通する、唯一の正解などないのでしょう。
何を面白いと思うのか。
どのように表現するのか。
それは、書き手自身にしか決められない。
第7話で瑞唏さんも言われています。
〝自分が物語をどう考えているのかを試されていた〟と
その点からも『RIKU』は物語そのものを書くための道具というよりも、書き手に物語を書かせるための手段なのでしょう。
ユーザーが書いた作品をAIの学習に使用しないとしている点からも『RIKU』はツール単体でより良い作品を生み出すことを目指してはいません。
人間の創作を支え、人間の力を必要とする道具として開発されているように感じます。
瑞唏さんたちが参加したクローズドβテストを経て、『RIKU』はどのようなツールへと完成していくのでしょうか。
本作は、その行く末が愉しみになるような素晴らしいエッセイでした。
KADOKAWAとはてなが共同開発している「RIKU」を実際に試し、その体験をエッセイにまとめた作品。
質問を重ねていくうちに、書き手の創作の道筋や骨格が見えてくるの新鮮であり、気持ちを分かりやすく書いているので読みやすく、すくすらすらと読めた。
自分なりに調べてみると、RIKUは物語を書くのではなく、発想の整理や設定の構築、校正・校閲を支援する道具らしい。AI生成への不安がある中で、出版社公式が「書くのは本人」と線を引き、安心して使える立ち位置を目指しているのではないだろうか。
中身については、あくまで推測だが、一から独自のモデルを作るというより、既存のモデルの上に組み立てているのではないかと思う。
だとしたら、今後RIKUくんがどのような立ち位置になっていくのか期待したい。
私は、個人的にはAIを積極的に活用するタイプではないのですが、本作を拝読していろいろと深く深~く考えさせられました。
拝読する前に想像していたような、今後執筆活動にAIをどう活用するのかという話だけではなく、むしろ「執筆活動とはどういうものなのか」ということを自問させられる内容でした。
RIKUというAIツールについてのガイド&レポートであると同時に、小説を書くにはどうしたらいいのか、どんなことに気をつければいいのかという基本的なノウハウが散りばめられた、非常に得難い作品だと感じています。
AIにあまり興味がなくても、時々読み返せば自分を基本に立ち返らせてくれる、おすすめのエッセイです。
✨📚🤖💓📖💻✨✨📚🤖💓📖💻✨✨📚🤖💓📖💻✨✨📚🤖💓📖💻✨
こちらは、作者の瑞唏よう子さまが、
次世代小説エディタ「RIKU」のクローズドβを試されている体験対話型エッセイです。
普通、AIは私たちが質問をしてから回答してくれると思いがちですが、こちらの「RIKU」は質問する前に話しかけてくれるそうです。
しかも、カクヨムが関わっているだけあって、小説を書くことに特化している。
はたして、どこまで書いてくれるのか? なにをしてくれるのか……
私たち人の物書きが書く小説と、AIの書く小説はなにが違うのか?
各エピソードは、サクッと読める文字数なので是非、ご一読くださいね😄✨
よう子さん、楽しく読ませていただきありがとうございます✨✨
✨📚🤖💓📖💻✨✨📚🤖💓📖💻✨✨📚🤖💓📖💻✨✨📚🤖💓📖💻✨