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概要
七度国を救って追放された男は、ひとりでは救えない町に出会う。
王国を七度救った翌朝、ゼジュマール・リードは追放された。
失敗したからではない。
二十三年間、戦争、飢饉、疫病、財政危機――国に問題が起きるたび、彼は最も正しい答えを見つけてきた。
正しすぎたのだ。
いつしか人々は、自分で考えるより先に彼を見るようになった。
王でさえ、最後の判断をゼジュマールに預けるようになった。
そして王は問う。
「それも、お前が決めるのか」
期限なし。
予算なし。
部下なし。
権限なし。
報告義務なし。
帰還の約束もなし。
銀印を返したゼジュマールが六日かけて辿り着いたのは、雪に閉ざされた人口八十三人の町――グレイヴだった。
止まった索道。
途絶えかけた染色。
売れない食べ物。
壊れた家。
冬を越すだけで精いっぱいの暮らし。
だが、そこに「無能な村人
失敗したからではない。
二十三年間、戦争、飢饉、疫病、財政危機――国に問題が起きるたび、彼は最も正しい答えを見つけてきた。
正しすぎたのだ。
いつしか人々は、自分で考えるより先に彼を見るようになった。
王でさえ、最後の判断をゼジュマールに預けるようになった。
そして王は問う。
「それも、お前が決めるのか」
期限なし。
予算なし。
部下なし。
権限なし。
報告義務なし。
帰還の約束もなし。
銀印を返したゼジュマールが六日かけて辿り着いたのは、雪に閉ざされた人口八十三人の町――グレイヴだった。
止まった索道。
途絶えかけた染色。
売れない食べ物。
壊れた家。
冬を越すだけで精いっぱいの暮らし。
だが、そこに「無能な村人
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