※第12章まで読了した時点での感想です。
かつて光の精霊王の血筋であった王子クリスフィンは、最愛の姫フィリアを失い、闇の精霊の勢力へと堕ちていきます。
闇の精霊達はクリスフィンに高い地位と相応の力を与えるが、気まぐれで、搾取的、さらに都合の悪い部分は事前に開示しない。
一方、光の勢力は模範的で、理想を語り、それを他者にも強要する面が見える。
基本構造は、最愛の人を蘇らせるために、光と闇の狭間で苦悩するクリスフィンという構図になっています。
そして第12章まで拝読して、本作は、
身に余る苦悩や喪失に直面した時、人間はどのように振る舞い、何で喪失を埋めるのか――
そして、その人間を通して、周囲はどのように反応し、どのように振る舞うのか――を描いた物語だと私は解釈しました。
クリスフィンは苦悩している。そして周囲には彼を道具として扱うものがいる、彼を蹴落とそうとするものもいる、愛玩のようにして囲おうとするものもいる、ただ傍観しているものもいる、正義を押し付けようとしてくるものもいる、それら全員に共通しているのが皆彼を見ている。
続きも追って行きたいと思います。