スポーツを、肉体の鍛錬やコントロール、身体感覚という切り口から捉えるのではなく、その歴史から「そもそもスポーツをするとは何か、何のためにするのか」と問い直す。その問いを持つだけで、見慣れたものの輪郭がわずかに変わって見えます。身体感覚を軸にした地の文から始まり、先生と「私」の対話によって問いと思考を重ね、クライマックスで再び身体感覚へ戻る。内容と構成が呼応する、美しい短編でした。思い込みや常識に、言葉にできないもやもやを抱えている方へ。大変おすすめしたい作品です。
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