「王宮の庭師」を名乗る伯爵――その正体、気になりませんか?
序盤からニヤニヤが止まりませんでした。
主人公は仕事もせずに庭木を剪定してばかりの、ぐうたら伯爵。姪のような立場のハルフィリア王女に叱られてばかりの、情けない義叔父上……のはずなんです。
けど。
けどですね、この人。実はとんでもない人だった。
たった九話。なのに、この密度は何なんでしょう。十年前の因縁、王家の内情、陰謀の全容――そのどれもが伏線として丁寧に、本当に丁寧に張り巡らされていて。読み終えた後、「ああ、全てここに繋がってたのか」って唸らされました。世界観、めちゃくちゃ重厚です。
そして。
この作品、年の差の醍醐味がこれでもかと詰まってます。四十路のオリバーと、彼を叔父として慕うハルフィリア。この絶妙な距離感……ニヤニヤせずにはいられません^^ゞ
極めつきは、終盤のアクション。
普段はのほほんと鋏を握っているだけの彼が、いざという時に見せる剣技。下手な駆け引きなんて、ない。
某漫画から拝借すれば
「悪、即、斬」
往年の時代劇を彷彿とさせる、この潔さ! 問答無用の一閃が、たまらなく気持ち良!
普段は昼行灯。しかし、ここぞという時は格好良すぎる。このギャップが反則。
庭木も陰謀も、まとめて剪定してしまう伯爵の物語。ぜひ、一読を!
最高のイケオジです!