概要
「遅刻魔」の三文字では、彼の朝は語れない。
「遅刻魔」
それが、俺が彼につけた名前だった。
遅刻する。課題を出さない。授業中に寝る。
何度注意されても変わらない彼を、俺は「何も考えていない人間」だと思っていた。
けれど、ある雨の朝。
学校とは反対方向へ走っていく彼を見かけたことで、その認識は少しずつ崩れていく。
自分が見ていたのは、彼の一日のほんの一部分だった。
人は、見えているものだけでできているわけじゃない。
見えない空白を、勝手な想像で埋めてはいけない。
――その人には、その人にしか見えない朝がある。
それが、俺が彼につけた名前だった。
遅刻する。課題を出さない。授業中に寝る。
何度注意されても変わらない彼を、俺は「何も考えていない人間」だと思っていた。
けれど、ある雨の朝。
学校とは反対方向へ走っていく彼を見かけたことで、その認識は少しずつ崩れていく。
自分が見ていたのは、彼の一日のほんの一部分だった。
人は、見えているものだけでできているわけじゃない。
見えない空白を、勝手な想像で埋めてはいけない。
――その人には、その人にしか見えない朝がある。
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