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概要
怪物を処分する女は、怪物を抱いて生きてきた。
頭上に、逆さまの世界が浮かんでいる。
昭和後期の東京下町。二十余年前、空に現れた「逆さの世界」から渡来した生体技術と入植者を受け入れ、世界から閉ざされた日本。人々は向こう側の技術を日常として使いながら、ある日突然、人が人でなくなる「発症」に怯えて暮らしている。
高瀬澪。発症者を処分する防遏課(ぼうあつか)の隊員――人々に忌み嫌われる「遏め屋(とどめや)」。1年前、手製の飛翔体で逆さの世界を目指した弟・昴は、空の途中で消えた。「声が、たくさん」という言葉を最後に。
弟を奪った空を憎み、規則に従って引き金を引く日々。だが澪の中には、誰にも言えない何かが棲んでいる。発症者たちと同じ、熱いなにか。そして、それとは別の――静かな、なにか。
幼馴染の死。処分するはずだった男を「人間のま
昭和後期の東京下町。二十余年前、空に現れた「逆さの世界」から渡来した生体技術と入植者を受け入れ、世界から閉ざされた日本。人々は向こう側の技術を日常として使いながら、ある日突然、人が人でなくなる「発症」に怯えて暮らしている。
高瀬澪。発症者を処分する防遏課(ぼうあつか)の隊員――人々に忌み嫌われる「遏め屋(とどめや)」。1年前、手製の飛翔体で逆さの世界を目指した弟・昴は、空の途中で消えた。「声が、たくさん」という言葉を最後に。
弟を奪った空を憎み、規則に従って引き金を引く日々。だが澪の中には、誰にも言えない何かが棲んでいる。発症者たちと同じ、熱いなにか。そして、それとは別の――静かな、なにか。
幼馴染の死。処分するはずだった男を「人間のま
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