怪談やモキュメンタリーが好きなので、こういう「何かがおかしいけれど、何がおかしいのかすぐには分からない」タイプの話に惹かれました。
一話がとても短いのに、読み終わったあとに少しだけ引っかかる感じが残ります。
特に好きなのは、最初から「これは怪異です」と説明してしまわないところです。家族や仕事、帰り道など、ごく普通の日常の中にほんの少しだけ違和感が混ざっていて、それに気づくかどうかは読者に委ねられている。
短いからこそ、読み終わったあとに「今の話、何がおかしかったんだろう」ともう一度考えてしまいます。
自分も最近、怪談やモキュメンタリー形式の小説を書き始めたので、短い文章の中で違和感を残す方法という意味でも、とても興味深く読ませてもらいました。