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概要
通報された死骸がない。通報のない死骸がある。数字だけが知っている。
通報された死骸が、現場にない。通報のない死骸が、路上にある。ロードキル回収員の楠田は、日報の数字のズレに気づいてしまう。かつて内部通報で職場を失った男が、転落の底でまた、数えはじめる。同じ四百メートルの上にいる「増やす手」と「減らす流れ」。悪人はどこにもいない。それなのに、獣だけが死に続けている。
イイノデスカ。
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