第3話 ポルト到着

 森の中を軽快に走っていたが程なく索敵で何かを感知した。


 先程の様に後悔したくないので戦闘は回避する方針に決めて迂回した

 が、しかしだんだん町に近づいている筈なのに感知した相手の密度が上がっている


 2から5匹ぐらいの集団が沢山あって回避出来そうにない

 町に近づいたら増えて来たのでひょっとしたら人なのかもと思い注意深く接近してみたら・・


 幼児ぐらいの身長で濃緑色の小人

 見るからにゴブリンって感じの奴らがあちこちで群れていた

 しかも!生意気な事にチンポが結構でかい‥うーん生意気


 どうやらこの辺で何か採取しつつ獲物を待ち受けている様だ

 少し離れたところには2本足で歩く犬、俗に言うコボルトが少し多めの数で群れていた。


 ゴブリンに襲われ無い様に数の有利を保った状態でおこぼれに預かろうと様子を見ている様だ


 地図を確認したら町まで直線距離で5キロぐらいだ

 放っておくには町に近いので少し仕掛けてみる事にした。


 コボを少し間引いてやればきっとゴブに襲われて双方に被害が出て全体的に数を減らせるだろう

 我ながら完璧な作戦だ!早速銃を取り出して着剣


 気配を隠しながら後方に回り込んで一気に突入

 刺突斬撃を繰り返して20匹程狩った所で一気に離脱

 森の奧に逃げ込んで気配を隠した。


 こっそり様子を覗っていると異変に気がついたゴブ供が集まって来ている。


 このまま作戦通り同士撃ちを始めれば目論み通りだがジリジリ距離を詰めているが始まらない


「コボの間引きが甘かった様だ。」

 時間が勿体無いのでここは若い2人にお任せして町に向かう事にした。


 睨み合う後方をすり抜けて難なく町に向かって移動を再開した。


 森の終わりが近づくと索敵に5匹程の群れを2つ捉えた。


 慎重に接近して目視したら今度は人だった。


 まとまって何か野草でも採取している様だったので挨拶しつつ

「5キロ程奧にゴブとコボの集団が居るから気をつけた方が良いよ」

 と声をかけて通り過ぎた。


 あまり状態が良くない石造り防壁がはっきりと見えてきた。


 門が見えたので近づいてみると門番が2人立っていた


 挨拶して冒険者になる為にやって来た旨を話したらあっさり入れてくれて冒険者ギルドの場所まで教えてくれた。

「新人はすぐ死ぬから地道に薬草集めでもしながら経験を積め」

 と、アドバイスまでくれた。


 お礼を言ってから門をくぐった。

 こちらの世界に来て初めての人が住む場所ポルトの町に到着した。


 早速冒険者ギルドに行って登録をお願いした。


 ステータスを確認のために見せたが相手から見えるのは名前、性別、種族、年齢、職種、レベル、称号だけらしい、当然ランクは最低ランクのFだ。


 無事に登録出来たので登録してくれたおじさんにオオカミ討伐の依頼は無いか確認したら

「そんな生意気な事を言ってると直ぐに死ぬぞ!大人しく薬草集めでもしてろ!」

 と、凄い勢いで怒鳴られてしまった。


 この町は小麦が過剰に収穫されており食費だけは安いので帝国中から成人した貧し若者が冒険者になるべく集まって来る始まりの地らしい。

 通って来た森も始まりの森と呼ばれていると教えて貰った。


 いくら注意しても毎年ルーキーの約半数が早く稼ぎたくて森の奧に入り生きて帰らないとの事だ。


 確かにゴブとコボが手ぐすね引いて待ち構える所に突っ込んだら生きて帰って来ないのも納得である。


 冒険者になるのは簡単だが生きて生活して行くにはかなりの才能が必要とされる職業なのである。

 話しは分かったがアイテムボックスに突っ込んである5頭を処分したかったので来る途中に狩った旨を話して買い取って貰った。


 買取所で丸ごと5頭を取り出したら驚愕された。


 更に1人で傷もほとんど無く倒した事にも驚愕された。


 普通は数人で1頭を囲んでも死闘になり毛皮もボロボロになっているのが普通なのだと言われた。

 状態が良く丸ごと持ち込んだのでシルバーウルフが金貨5枚。

 シャドウウルフが1頭金貨2枚で金貨8枚合計金貨13枚で買い取ってもらえた。

 残念ながら討伐報酬は無い。


 ここのギルドには討伐系の依頼はほとんど無いらしい。


 普通は領主が魔物を間引くため通年で討伐系の依頼を出しているがここの領主は

「何故民の為に儂が金を使わねばならんのだ?放っておいても困れば誰か間引くであろう」

 と言って頼みに行っても話しを聞いてもらえないとの事。


 3年前に今の領主に代わってからは完全に依頼が無くなって。

 住民に被害者が出たらギルドが金を出して討伐しているとの事だ。


 このまま解体するとの事なので勉強のため隅っこで見学させて貰った。


 血抜きして内臓を桶に出して皮を剥いで手際良く解体して行く

 去年までは内臓にも使い道があったが浄化魔法の使い手が引き抜かれてしまったので現在は捨てているとの事だ。


 浄化をかけて細かくして土に混ぜると良い肥料になるのにと残念がっていた。

(内臓まで持ち帰る奴はほとんど居ないとの事)


 浄化は使えるのだが、面倒事に巻き込まれそうな予感がしたので黙っておいた。


 見学を終えて先程のおっさんにお礼を言いに行ったら、事務室に呼ばれた。

 本当に1人で狩ったのか執拗に確認された。


 おっさんは実はギルドマスターだったのだ

「とりあえず何でも良いから防具を買って来い、防具を着けて来たらEランクに上げてやる」

 と言われて解放された。


 武器屋と宿屋の場所を聞いてギルドを後にする


 まだ日が高いので防具を買いに町の中を普通に歩いて武器屋に向かう


 人は多いがあまり活気が無いと思いつつ移動するのであった。

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