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概要
遺跡には、攻める者と測る者がいる。
遺跡には、攻める者と測る者がいる。
ハルトは後者だ。魔獣の巣食う遺跡に潜り、通路の幅を測り、天井の高さを控え、図面を引いて帰ってくる。剣も宝も名声も要らない、それだけで飯を食う特級の遺跡測量士。
その日も彼は、家が代々請け負ってきた「サルカド遺跡」を、いつものように測っていた。
帰り道、崩落で塞がれた行き止まりに、見慣れない服の少女が倒れていた。
言葉が通じない。文字も違う。持ち物は、この国のどの工房にも作れない精度で出来ている。
そして――この区画に、入口はもうない。
「……どこから入った?」
言葉の通じない少女を測量助手として雇い、二人で遺跡に潜るうち、ハルトは自分が二十年書き続けてきた数字の異常に気づく。
どの遺跡も、通路の幅が同じなのだ。天井の高さも、
ハルトは後者だ。魔獣の巣食う遺跡に潜り、通路の幅を測り、天井の高さを控え、図面を引いて帰ってくる。剣も宝も名声も要らない、それだけで飯を食う特級の遺跡測量士。
その日も彼は、家が代々請け負ってきた「サルカド遺跡」を、いつものように測っていた。
帰り道、崩落で塞がれた行き止まりに、見慣れない服の少女が倒れていた。
言葉が通じない。文字も違う。持ち物は、この国のどの工房にも作れない精度で出来ている。
そして――この区画に、入口はもうない。
「……どこから入った?」
言葉の通じない少女を測量助手として雇い、二人で遺跡に潜るうち、ハルトは自分が二十年書き続けてきた数字の異常に気づく。
どの遺跡も、通路の幅が同じなのだ。天井の高さも、
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