SS・電話

「あの人たちには、本当にお世話になったわ」


『二人ともタイプが真逆だけど、仕事ができて優秀なんだよ』


「えぇ。それに執事さんからも、秘書さんからも、主人であるハリチカのことが大好きなんだって、伝わってきたわ」


『フフフ。愛されてるな、僕。それにしても、ミカとユニと浴衣を着た二人が写った写真が送られてきたときには、ビックリした。しかも場所が屋敷の庭で、櫓が組まれてたからね』


「その辺の話は、二人からゆっくり訊いて」


『うん。そうする』


「あの二人には、またミカの子守りをお願いしたいくらいだけど、さすがに図々しいわよね」


『この夏、結局あの二人はゆっくり休めてないんだろ?どこかで代わりの休暇を取ってもらうし、ムッチが迷惑かけた分のボーナスも出しとく』


「そうしてあげて」


『だからさ、また冬にでも、あの二人をマドカ姉さんに貸し出すよ。今度は仕事としてさ」


「それ、すごい助かる!ぜひお願いしたいわ。ハリチカは、これからマンションに帰るの?」


『船は港に着いてるけど、これから下船なんだ。おばあさまたちを見送って、そのあと運転手に会社まで送ってもらう。きっと出社してるだろう秘書に会って、そのあと、執事の待つマンションへ帰るよ』


「二人の怪我については、あまり触れないであげて。ハリチカに心配されるのは本望じゃないと思うから」


『大丈夫。あの二人のことはよく分かってるつもりだから』


「それもそうね。じゃ、またね。ハリチカも仕事頑張って」


『うん。マドカ姉さんも元気で。ミカにもよろしく』

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【ブロマンス】執事と秘書は折り合わない 〜正反対な二人の夏季休暇〜 フィカス @Ficus2025

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