シーン18

◯ 市民総合公園駅・前

   一人早足で進む登。

   登を追いかける伊月。ガッと手を掴む。


伊月「ちょっと待ってよ!」

登「……」

伊月「今おばさん達が警察に行こうとしてる。そうなったら停学…いや合格取り消しになるよ」

登「そんなもの別に…」

伊月「わたしはイヤ!わたしは登と同じ学校行きたい」

登「……」

伊月「それにもしそうなったら一番悲しむのは硝子ちゃんだよ!?」


   じっと伊月を睨みつける登。


登「…硝子ちゃんが、そう言ったのかよ」

伊月「え?」

登「硝子ちゃんはユニパに行きたいって言ったんだ」

伊月「…の、登?どういう意味?」

登「…知ったような口ききやがって、お前に何が分かるんだよ」

伊月「…ッ」


   登の迫力に萎縮する伊月。

   しかし手は離さない。

   登、忌々しげに伊月の手を見下ろして振り払う。


登「ぼくの邪魔をするな!」


   瞬間、手が伊月のネックレスに引っかかり弾け飛ぶ。

   唖然とする伊月。

   バラバラになったネックレスは散らばり、側溝に落ちていく。


伊月「…あ、…あ」


   しゃがみ込む伊月。

   ネックレスを拾い集めようとするが、ポロポロと手から溢れ落ちてしまう。

   登、冷たい目で伊月を見下ろして、


登「お前なんか嫌いだ」


   走り去る。

   伊月、うずくまったまま動かない。

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