良いアイディアとはなにか
良いアイディアで作品を作ろうとするのは、ある種のギャンブルのように思う。自分的には斬新なアイディアでも、ひとから見たら何十回も擦り倒された凡庸な発想ということは往々にしてある。
主観というのは本当に頼りにならなくて、特に自分の好きなもので作品を作ろうとすると、面白さの基準が甘くなるような気がする。あえて自分の好きなものは避けてその上で面白いもの捻り出した方が、人からウケることはしばしばある。
「意外な人物がやらなそうなことをする」というのはアイディアの基本だ。
主婦が家事をやっても面白くないし、殺し屋が殺しをやっても面白くない。主婦が殺しをやったり、殺し屋が家事をやったりするのが面白さのベースとなる考え方だ。
全く新しいものを作るのは不可能のように思う。既存のものと既存のものを組み合わせるか、既存のものを別の角度から見るか、そのどちらか。
ただ意外な人がやらなそうなことをしたところで必ずしも新しいものや面白いものになるとは限らない。これはアイディアの基本であって、それこそもうやり尽くされている。なのでわたしはベースとなる部分に「5w1h+w」を足していって、面白くなるまで頭を捻り続けるということを意識している。「いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、どのように、だれと」だ。
年齢というのは手っ取り早く面白さを作る方法だ。年齢を下げるかもしくは上げるだけで、当たり前のことがやらなそうなことになる。老人と子どもというのはアイディア上は便利な存在だ。
逆に十代後半から二十代中盤のような若者は、良いアイディアにはあまり向いてない。彼らはなにをしたって当然の年齢で、なんでもできる年齢で、恋愛だって冒険だって犯罪だって、そこに意外性はない。
ただここで難しいのは、基本的に消費者は「若い人を見たい」ということだ。ゴールデンタイムのテレビドラマなんか顕著で、人気俳優の好きだとか嫌いだとかはもう飽きたよと正直思うが、彼らが起用されるのは多くの人は若くて美しいものが見たいからだ。まあドラマや映画の場合は年齢を下げすぎると、撮影自体が難しくなるという問題も存在するが。
アイディアとしての面白さ=消費者の求めるものではない。
わたしは前者はわかるが後者に関しては全くわからない。
ただ作家はそれで良いんじゃないかと思う。後者に関して考えるのはプロデューサーなり編集者なり大人の仕事だ。
ただネット小説は全て自分で考えなければいけないのでその辺りは大変だと思う。みんな異世界に飛んでいってしまうのも無理からぬ話だ。
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