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概要
日没前の十数分だけ、その部屋は繋がっている
引っ越してきた部屋は、日当たりだけがよかった。
夕方、西陽が床に長い帯を落とす。十数分だけ。
その光の中に置き忘れた飲みかけの紅茶が、翌日、湯気を立てていた。
自分が淹れたより、ほんの少し濃い。
鍵はかけた。ここは三階。誰もいない。
曇ったガラスに指で書けば、向こう側から返事が滲む。
光が翳れば、言葉は消える。
会えない二人の話です。二人とも、同じ人を喪っています。
夕方、西陽が床に長い帯を落とす。十数分だけ。
その光の中に置き忘れた飲みかけの紅茶が、翌日、湯気を立てていた。
自分が淹れたより、ほんの少し濃い。
鍵はかけた。ここは三階。誰もいない。
曇ったガラスに指で書けば、向こう側から返事が滲む。
光が翳れば、言葉は消える。
会えない二人の話です。二人とも、同じ人を喪っています。
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