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概要
二六二日後に、この掃除は終わる
秀啓ゼミナール杉ヶ谷校の講師室に、白いボードが掛かっている。マグネットの数字が三つ、二六二。公立入試までの日数。
国語の樋口は、塾の帰りに坂を下り、六年前に閉まった町の図書館を一人で掃除している。
ある日曜、数学の早瀬が同じ場所に立っていた。
窓を拭き、机の上の椅子を四十二脚下ろし、床を洗い、切れた蛍光管を六十二本入れ替える。
ボードの数字が減っていく一年の話です。
感情を説明しません。動作と、情景と、数字だけで書いています。
国語の樋口は、塾の帰りに坂を下り、六年前に閉まった町の図書館を一人で掃除している。
ある日曜、数学の早瀬が同じ場所に立っていた。
窓を拭き、机の上の椅子を四十二脚下ろし、床を洗い、切れた蛍光管を六十二本入れ替える。
ボードの数字が減っていく一年の話です。
感情を説明しません。動作と、情景と、数字だけで書いています。
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