夏の標本箱への応援コメント
正に‶子供の情景″。
自分が子供の頃、母に「お母さんが子供の時、恐竜っていたの?」って聞いたらしいんですが(本人、全く記憶に御座いません)、そんな場所と時間を軽々と飛び越えた様な感覚が、全編に渡って繰り広げられてて、子供の世界のワンダーランドを存分に堪能させて頂きました。
タン・カタン・カタンカ(短歌?)。多分通学中の電車の中でしょうか。揺れに合わせて、秘密のあれこれを綴ったノートが揺れて。揺り動かされる不思議の国への誘い。電車の中なのに、船をイメージするのがまた。しかも殿。如何にもコッソリと自分だけの秘密へと漕ぎ出す感じが実に良いです。
子供は自由と云うけれど、それでも彼らなりに窮屈な思いを抱えていて、其処から抜けだそうと剣みたいに尖らせた鉛筆で自分達の世界へと抜け出すEXITを切り開こうとしてる、健気。
抹茶色でなく、抹茶味。此処がミソ。よせばいいのに、余ってるからと使い切ろうとして、お陰でやけに首の太いヒマワリが……。
カンカンに照り付ける日差しの中で飲んだ、やっすい合成着色料バリバリの炭酸飲料。舌が青くなる位の。そんな物も有りましたねえ。残った氷のそそり立つ、塔に見立てて、いやにギョロ目の神様が。
綿菓子って、ほっとくと縮むんですよね。ションボリ。慣れない鼻緒の痛みと一緒に何故だか感じる哀しみを飲み干して。
クルンと丸くなったダンゴムシ。何故だか辛い時に膝を抱えて蹲ってた自分の姿を思い出して、思わずハッ!? そうか、ダンゴムシになれば良いんだ、と。
神様扱いなのを良い事に、ちゃっかりファラオの隣に陣取って。空調の利いた展示室でヌクヌクと。本物? 置物? 今にも動き出しそうと、じっと見てる。
西瓜? 落ちた果肉に群って、巣穴にせっせと運び込む。そんな様子が何だか嫌に生々しくて。まるで死肉を運ぶみたいに。収める甕棺を掘り出すかのように、ポツンと穿たれた小さな穴。
不死身のクラゲ? そんな馬鹿な。本当です、存在します。不思議の世界に纏わる秘密の会話が夜の静かな外面の前で。
「いかのおすし」いざと云う時の合言葉。気分は少年探偵団。気分だけでいいよ。きっとその味は苦い物だから。
全てが新鮮。全てが不思議。でも本当の不思議は、それを感じてるキミ自身なんだって。キミ自身が本当のワンダーなんだって。
これこそが本当のファンタジー。都合の良い展開やご都合主義でない、生々しい、今も周りに生きている数々の不思議な事共。夏の日々。今も何処かで起きている、現実と云う名のファンタジー。すんばらしい。自分の思うファンタジーとは此れです。何時だったか、「不思議な事は起こってはいけない」とのたまった記憶があるのですが、言った当時は自分でも訳分らんチンだったのですが、今なら理解出来る様な気がします。本物の不思議から目を背けて、安易な書き割りに目を奪われてる場合じゃないって言いたかったんでしょうね。
自分の原点を思い出させてくれた数々の鮮烈な言葉のスナップショット。実に刺さりました。読ませて頂き感謝します。
作者からの返信
アゲハさん
一つ一つの短歌を細部まで丁寧に読み込んでくださって、ありがとうございます!
>「お母さんが子供の時、恐竜っていたの?」
か、かわいい(≧▽≦)もうこれだけで立派な詩になってますよね。
子供の無垢な想像力には敵わないんですよほんと。
それぞれの短歌に対するアゲハさんの解釈を伺って、「なるほど、そっちで想像してくださったのか!」と、新鮮な驚きと喜びを感じております✨
>タン・カタン・カタンカ(短歌?)
(∀`*ゞ)エヘヘ 短歌ってそもそもがリズミカルな言葉だなと思って、遊んじゃいました♪
実はランドセルの中で揺れるノートを想定し、終業式を終えて最後の荷物を背中に、夏休みに向けて足取り軽く帰る子の姿を詠んだつもりでした。
でも、「通学中の電車の中」も実にいいですね!
自分自身が乗り物に乗っていることで、船という言葉がより印象を深めるなあと感服しました。秘密のあれこれを綴ったノートを想像してくださったのも、とても嬉しいです♪
>EXIT
いざ覚悟を決めて読書感想文なりドリルなりに挑もうと鉛筆尖らせたら、ポキッと飛んでく芯…いいよ、お前だけは自分の代わりに逃げてくれ、の心境。おおむね汲み取ってくださったことと一致でしょうか^^
>ヒマワリ
その通りです!抹茶味かどうか実際に舐めて確認しようとする子もいますね(´艸`*)
>炭酸飲料
それもあったか!自分ではかき氷のつもりだったので、ほお~となりました。大量に注がれた氷の塔が溶け崩れてゆく様もアリですね。
>綿菓子
湿気のせいか、縮みますよね!夏祭り初心者の子供あるある…
>ダンゴムシ
今回一番人気の短歌がコチラかも。ハッとしてくださって嬉しい^^
>猫像
ちゃっかりと、一番いいポジションを取るのは本物と一緒ですね(ΦωΦ)
>西瓜
地面に落ちちゃったスイカ、蟻の目当てはもちろん果肉だけど、スイカの種って甕棺に形も並びもソックリだよな…はっ、もしや発掘しているのでは…(吉野ケ里遺跡のものがわかりやすいです)
>クラゲ
ベニクラゲはポリプ→クラゲ→ポリプを繰り返すことで有名なんですよね。自然の神秘!初盆で死を意識した子供が、不死身なものはないのかなあとAIに相談してるイメージ。一昔前なら同じ部屋で寝ながらそんな話ができる兄弟や同年代の従兄弟とか、たくさんいたのでしょうけれども…
>「いかのおすし」
全国の小学生に伝えられる防犯標語ですが、もしかしたら、子供が初めて触れる暗号かもしれません。これをヒントに別の暗号を生み出す少年探偵団がいたりして?本当に、気分だけでいいです(^^;
本当のファンタジーを感じてくださって、めちゃくちゃ嬉しいです。「安易な書き割りに目を奪われてる場合じゃない」に悉く同意です。想像を超えたものは、現実にこそあるんだよ!
こちらこそ、色鮮やかな数々の幻想を生み出すアゲハさんにお読みいただき、それぞれに感想をいただけて、とっても光栄でした。
誠にありがとうございました(*'▽')✨
夏の標本箱への応援コメント
夏のコレクション、とっても素敵!
『綿菓子が食べてないのに減っていく鼻緒の痛みラムネで流す』
家族で過ごす夏の歌かなと思いましたが、恋の歌にも見えました。食べてないのに減っていくのは隣を歩く意中の子が横からつまみ食いしてるからかな?なんて(*´艸`)
鼻緒の痛みがそのまま胸の痛みにも感じられます。
氷で出来たバベルの塔を食べた『冷たい神』も、つれない誰かさんのことだったり。
勝手なイメージばかりで失礼しました。
夏が沁みる連作でした。
作者からの返信
猫小路さん
なんと、なんと素敵な解釈を✨
ありがとうございます!えーと、それ二つともいただいて、最初からそうでしたみたいな顔を…ごにょごにょ(笑)
綿菓子は、まだ人込みや下駄に慣れていない子供時代の夏祭りをイメージしていたのですが、隣からつまみ食い、めっちゃ可愛いです(´艸`*)
『冷たい神』も、なるほどその解釈が…!(コラ)
こうして思わぬ視点の広がりを教えていただけると、まだまだ思い浮かべる情景に検討の余地があったなあと、とっても勉強になります。
嬉しいコメントをありがとうございました(*^^*)
夏の標本箱への応援コメント
『使い捨てカップに氷のバベル建つ冷たい神の舌はなにいろ』
どれほど高い塔を建てようとも、涼を求める貪欲さに儚く崩される(笑)。
バベルを例えとして持ってくるところが素晴らしいな〜と思いました!
『草むらのダンゴムシから教わった辛い時ほど丸く生きろと』
ツボすぎます…!
作者からの返信
幸まるさん
短歌を二つも取り上げてくださって、ありがとうございます♡
たまにすごい職人魂を感じるかき氷ってありませんか?もうどこにスプーンを差しても絶対に一部は崩れ落ちるんですよ(笑)
ダンゴムシもツボだなんて、嬉しい限りです(∩´∀`)∩♪
丸くなって危機を脱するなんて、すごく平和的でいいなあと思うんです…!
お読みいただき、ありがとうございました^^
夏の標本箱への応援コメント
どれも素晴らしいのですが、「草むらのダンゴムシから教わった辛い時ほど丸く生きろと」がツボすぎました!
きっとヒメマルゴキブリ(ダンゴムシそっくりの丸くなるG。ただしオスはふつうのGっぽいです……)も同じように教えてくれますね (*^^)v
作者からの返信
ハルさん
さすがです、ダンゴムシを気に入ってくださったばかりか、すかさずヒメマルゴキブリの生態まで引き合いに…!(丸くなるの!!??)
恐る恐る検索してみたらばどう見てもダンゴムシなのが出てきましたが、雄は違うんですね。見ちゃった。二度目の衝撃!!
はい、確実に同じことを教えてくれますとも( ;∀;)
お読みいただいた上に楽しい虫知識まで、ありがとうございます✨
夏の標本箱への応援コメント
>空調を止めることなき展示室ファラオの横に猫像座る
こちらが好きです!
人種や文化や地理的に近いわけでもなく、なんなら縁もゆかりもないはずなのに、なんでワクワクするんでしょうね、大エジプト展。
悠久の歴史が空調の効いた部屋で眠りに就いている、そのことに何か小難しい意味や示唆を見出そうとするぼくの横で歴史も科学も知らない猫像がアクビをかいている。
素晴らしい!
作者からの返信
サクさん
わあい、猫ちゃん選んでくださって嬉しいです(*'▽')
さすがワンちゃんにニャー太と名付けるお方!
ほんと、エジプトって謎の魅力に満ちていますよね。大エジプト展、行けばほぼ人を見に行くようなものですが、それでも行きたいです。
猫像、「この固いニンゲンの寝部屋が一番涼しいのニャ」とか思っているかもしれません。
お読みいただき、ありがとうございました^^
編集済
夏の標本箱への応援コメント
『ひとが皆 我より大人に見える日は ひとりしょぼくれ Siriと親しむ』
啄木盗作掛け合わせ
こよみさんの短歌好きです
私もダンゴムシに教わろう(-_-)
追伸
久しぶりに高校の同級生たちと集まったのですが、嬉しくて飲み過ぎ、はしゃぎ過ぎました。
あんまり記憶がなくて折角の再会の会話の記憶があやふやで…… どのクチで「もう大人やもん」などと云うとんのか。
ホント成長しないんだもん……ねぇSiri( ;∀;)
作者からの返信
成生さん
あれれ、どうしたんですか、しょぼくれちゃって💦
成生さんの相談相手はSiriなんですね。
人間相手よりも気楽にあれこれ投げられるから、ハマっちゃう人の気持ちすごくわかります。啄木の時代にもSiriがいたら、まさにこんな感じの歌が出来上がっていたかもしれませんよね…!
私の短歌を好きだとのお言葉、すっごく嬉しいです(*^▽^*)
素人なりに俵万智さんの「短歌の作り方のコツ」などを読んでから挑んでいますが、やっぱり小説とは勝手が違って難しさを感じるばかり…そんな中、すごく励みになりました。ありがとうございます!
ダンゴムシに一緒に教わりましょう♪