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 カミルとは、一年のとき同じクラスだった。


 入学直後から、彼はいつも女子たちの視線の先にいた。


 今も、廊下を歩きながら、すれ違う女子が、一瞬その目線を敦哉の隣へと向けるが、それは初対面のときからずっとそうで、もはや何の気にもならなくなっている。


 カミルを中学時代から知る者たちが語る噂は様々だ。二週間ごとに彼女が変わっていた、だとか、同時期に五人の恋人がいた、などというまことしやかな武勇伝。


 当初はそんな世評を真に受けていたが、実際に本人と接するようになり、現実の彼は、空想の中にいた女たらしの外道などとは、まるで違う人種だということを知った。


 外見から受ける印象とは違い、女子に対してはもちろん、部活にも真面目に向き合うタイプだ。二年にしてすでにサッカー部のエースとして、上級生からも信頼されていることが、それを端的に表わしている。男子と接するときもあたりが柔らかく、決して自慢することも、誰かを見下すこともしない。


 彼が転校生と付き合うことになれば、それはお似合いなのだろう。


 その事実に嫉妬するのかと想像し、大金持ちのプライベートジェットに何も感じないのと同じで、まるで別世界の出来事なのだ。

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