歴史小説だと思って読み始めたら、神話、SF、哲学が砂漠の蜃気楼みたいに重なり合っていて、気づけば夢中でページをめくっていました。ローマ帝国とバビロンという壮大な題材なのに、難しさよりも「この先を知りたい」という気持ちがどんどん大きくなる作品です。
特に私が惹かれたのはナディアです。神秘的な雰囲気だけではなく、使命と迷いを胸に抱えながら前へ進もうとする姿がとても人間らしく映りました。アントニウスとのやり取りも絶妙で、言葉にしきれない距離感が作品全体に温度を与えているように感じます。
歴史好きも神話好きも、そして「謎が謎を呼ぶ冒険」が好きな方にもおすすめしたい作品です。読み終えたあとには、きっと自分も青い門の向こうを覗いてみたくなるはず。これから七つの星門の先にどんな真実が待っているのか、とても楽しみに追いかけたいと思います。