怨恨のアウズンブラ
カブにのるさかな
第1話
「緊張していますか?アラン」
「アラン…アランか、その呼び方には慣れないな」
「慣れてもらわないと困ります。これからたくさん呼ばれる事になるんですから」
とある汽車の中、4人が座るには十分なスペースが確保された個室の窓際に腰かけ、外の景色を眺める一人の少年、その向かい側には1匹のカラスがいた。
「お前こそその姿には慣れたのか?」
「えぇ、空を飛ぶのにはまだ慣れませんがある程度の自由は効きます」
「そういえばその姿での名前を決めていなかったな」
「あ〜確かに、何か適当につけてくださいよ」
「はぁ〜、お前なぁ'魔女'が名付けをする意味分かってんのか?」
「ダメですか?」
「私の言うことに逆らえない操り人形になってもいいなら、つけてあげるぞ?」
「……それはごめんですね、ならムニンなんてどうでしょう」
「ムニン、記憶を司る者ね〜、皮肉だな」
「そんなつもりはなかったんですけど…まぁいいです、そんなことより、そろそろ見えてきましたね」
「そうだな」
窓の外には湖の中心に浮かぶお城のような建物があった。その建物はアストラと呼ばれる学園、数々の有名な魔法使いを輩出してきた名門校である。
この新入生達を乗せた汽車は汽笛を上げ、目的地へとち向かうのだった。
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